カテゴリ: Java 更新日: 2026/02/03

JavaのBufferedInputStreamクラスの使い方!availableメソッドで読み取り可能なバイト数を確認しよう

BufferedInputStreamのavailableメソッド
BufferedInputStreamのavailableメソッド

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Javaでファイルの読み取りをするときに、少しずつ読み込む方法ってありますか?」

先生

「JavaにはBufferedInputStreamというクラスがあって、バッファを使って効率よく読み込みができるんですよ。」

生徒

「へえ、それってどういう仕組みなんですか?あと、availableっていうメソッドも気になりました。」

先生

「いい質問ですね。それでは、BufferedInputStreamavailableメソッドについて、基本から順番に解説していきましょう!」

1. JavaのBufferedInputStreamクラスとは

1. JavaのBufferedInputStreamクラスとは
1. JavaのBufferedInputStreamクラスとは

JavaのBufferedInputStreamクラスは、InputStreamを拡張して、データを効率的に読み取るためのバッファ機能を追加したクラスです。バッファとは、一時的にデータを保存する領域のことで、これを使うことで一度に複数バイトをまとめて読み込むことができ、読み込みの速度が向上します。

たとえばファイルを1バイトずつ直接読み込むと、読み取りのたびにディスクアクセスが発生してしまい、パフォーマンスが悪くなります。BufferedInputStreamを使うことで、一度にある程度のデータを内部バッファに読み込んでから必要に応じて取り出すため、より高速に動作します。

2. BufferedInputStreamの基本的な使い方

2. BufferedInputStreamの基本的な使い方
2. BufferedInputStreamの基本的な使い方

BufferedInputStreamは、他のInputStreamと組み合わせて使うのが一般的です。たとえばFileInputStreamと組み合わせることで、ファイルから効率よくデータを読み込めます。


import java.io.BufferedInputStream;
import java.io.FileInputStream;
import java.io.IOException;

public class BufferedInputExample {
    public static void main(String[] args) {
        try (BufferedInputStream bis = new BufferedInputStream(new FileInputStream("sample.txt"))) {
            int data;
            while ((data = bis.read()) != -1) {
                System.out.print((char) data);
            }
        } catch (IOException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

この例では、sample.txtというファイルを1バイトずつ読み込んで画面に表示していますが、内部的にはBufferedInputStreamがバッファを使って効率よくデータを処理しています。

3. availableメソッドとは?何ができるの?

3. availableメソッドとは?何ができるの?
3. availableメソッドとは?何ができるの?

availableメソッドは、InputStreamクラスに定義されているメソッドで、現在の時点でストリームから読み取れるバイト数を返してくれます。つまり、「今すぐ読み取れるデータ量はどれくらいか?」を知ることができます。

このメソッドはファイルの終わり(EOF)に到達しているかどうかを確認したり、読み取り準備ができているかを事前にチェックしたりするのに使われます。

4. availableメソッドの使い方を見てみよう

4. availableメソッドの使い方を見てみよう
4. availableメソッドの使い方を見てみよう

import java.io.BufferedInputStream;
import java.io.FileInputStream;
import java.io.IOException;

public class AvailableExample {
    public static void main(String[] args) {
        try (BufferedInputStream bis = new BufferedInputStream(new FileInputStream("sample.txt"))) {
            int bytesAvailable = bis.available();
            System.out.println("読み取り可能なバイト数: " + bytesAvailable);
        } catch (IOException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

読み取り可能なバイト数: 124

このように、availableメソッドを使うと、ファイルの中で今すぐ読み取れるバイト数を確認することができます。ただし、このメソッドは必ずしもファイルの全体のサイズを返すわけではない点に注意が必要です。ネットワークなどのストリームでは、まだ受信していないデータは含まれません。

5. BufferedInputStreamとavailableの注意点

5. BufferedInputStreamとavailableの注意点
5. BufferedInputStreamとavailableの注意点

BufferedInputStreamavailableを使うときの注意点も確認しておきましょう。

  • availableメソッドは残りのバイト数を保証しない:これはあくまで「すぐに読み取れる量」だけを示すため、ファイルの総サイズとは一致しない場合があります。
  • バッファサイズに依存するBufferedInputStreamのデフォルトバッファサイズは8192バイトですが、必要に応じて指定も可能です。
  • 使用後は必ずストリームを閉じるtry-with-resources構文を使えば、自動でclose()が呼ばれて安全です。

6. BufferedInputStreamはこんなときに使う!

6. BufferedInputStreamはこんなときに使う!
6. BufferedInputStreamはこんなときに使う!

BufferedInputStreamは、次のような場面で活躍します。

  • ファイルを一括で読み込まず、少しずつ処理したいとき
  • ネットワークや通信経由の入力を効率よく読み込みたいとき
  • パフォーマンスを重視して読み込み処理をしたいとき

たとえば大きなログファイルを1行ずつ処理したい場合などには、BufferedInputStreamを使うことでメモリ効率を保ちながら読み取り処理ができます。

7. まとめておさらい!BufferedInputStreamとavailableメソッドのポイント

7. まとめておさらい!BufferedInputStreamとavailableメソッドのポイント
7. まとめておさらい!BufferedInputStreamとavailableメソッドのポイント

ここまでで、BufferedInputStreamの特徴やavailableメソッドの使い方を見てきました。それぞれのポイントを簡単に整理しておきましょう。

  • BufferedInputStreamは、データを効率よく読み込むためのバッファ付きストリーム。
  • availableメソッドは、今すぐ読み取れるバイト数を返す。
  • 読み込み対象がファイルかネットワークかで、availableの値は大きく異なる。
  • try-with-resources構文で自動的にストリームを閉じることが安全。

Javaのファイル読み込みでは、性能や安定性を意識することが大切です。BufferedInputStreamavailableメソッドを使いこなして、よりスムーズなファイル処理を目指しましょう。

まとめ

まとめ
まとめ

Javaにおけるデータ入力の最適化において、BufferedInputStreamクラスとavailableメソッドの組み合わせは、非常に強力な武器となります。ここまで解説してきた内容を振り返ると、プログラムの「効率」と「制御」がいかに重要であるかがわかります。単純なFileInputStreamだけでもファイルの読み込みは可能ですが、なぜBufferedInputStreamが必要なのか、その理由はコンピュータの物理的な挙動に由来します。

HDDやSSDといったストレージからデータを読み出す際、1バイトずつ命令を送ることは、巨大な倉庫から荷物を一つずつ手作業で運ぶようなものです。これでは往復の時間がかかりすぎてしまいます。そこで「バッファ(一時保存領域)」という台車を用意し、一度にまとめてデータを積み込み、メモリ上で小出しに使う。これがBufferedInputStreamの本質的な役割です。Javaエンジニアとしてステップアップするためには、こうした背後にあるパフォーマンスの仕組みを理解しておくことが欠かせません。

実務で役立つ!BufferedInputStreamの応用テクニック

基本的な使い方はマスターできたと思いますが、実際の開発現場ではもう少し踏み込んだ活用が求められます。例えば、バッファのサイズを明示的に指定する場合です。デフォルトの8KB(8192バイト)でも十分なケースが多いですが、非常に大きなファイルを扱う場合や、逆にメモリ制限が厳しい環境では、コンストラクタで適切なサイズを指定することが推奨されます。


import java.io.BufferedInputStream;
import java.io.FileInputStream;
import java.io.IOException;

public class AdvancedBufferedExample {
    public static void main(String[] args) {
        // バッファサイズを16KB(16384バイト)にカスタマイズ
        int customBufferSize = 16 * 1024;
        
        try (BufferedInputStream bis = new BufferedInputStream(new FileInputStream("large_data.dat"), customBufferSize)) {
            // availableメソッドで読み込み前にサイズを予測
            int totalBytes = bis.available();
            System.out.println("読み込み開始前の予測可能バイト数: " + totalBytes);

            byte[] buffer = new byte[1024];
            int bytesRead;
            while ((bytesRead = bis.read(buffer)) != -1) {
                // ここで読み取ったデータを処理
                // read(byte[]) を使うことで、さらに効率的に!
            }
            
            System.out.println("全てのデータの読み込みが完了しました。");
        } catch (IOException e) {
            System.err.println("ファイル読み込み中にエラーが発生しました: " + e.getMessage());
        }
    }
}

availableメソッドの真実:なぜ過信してはいけないのか

初心者の方が陥りやすい罠として、「availableメソッドはファイルサイズの合計を返すもの」という誤解があります。記事内でも触れましたが、このメソッドの本質は「ブロック(待機)せずに即座に読み取れる量」を返すことにあります。

特にネットワーク通信(ソケット通信)などでは、インターネットの向こう側からデータがパケット単位で届くため、ファイルのように最初から全データが手元にあるわけではありません。そのため、availableが0を返したからといって「通信が終了した」と判断するのは危険です。あくまで、「今この瞬間にメモリ(バッファ)に届いている分」を確認するための指標として使いましょう。

また、BufferedInputStreamを使うことで、内部的に先読みが行われるため、通常のInputStreamよりもavailableの値が大きくなる傾向があります。これは、BufferedInputStreamが裏側で「次に使うであろうデータ」を先にストレージから取ってきてくれているおかげです。

最適なリソース管理とコーディング規約

Java SE 7以降で導入された「try-with-resources」は、今やJavaプログラミングにおける標準マナーです。BufferedInputStreamを生成する際に、その元となるFileInputStreamも一緒に閉じられるのか不安になる方もいるかもしれませんが、デコレータパターンを採用しているJava I/Oでは、外側のストリーム(BufferedInputStream)をcloseすれば、内側のストリームも連鎖的に閉じられます。

こうした細かい仕様の積み重ねが、メモリリークを防ぎ、安定したシステム構築に繋がります。ファイル処理は、一歩間違えるとOSのリソースを食いつぶす原因になります。常に「開いたら閉じる」「効率よく運ぶ」という意識を持ってコードを書いていきましょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「先生、BufferedInputStreamを使うメリットがかなり具体的にイメージできました!要は、ディスクへのアクセス回数を減らして、メモリという高速な場所でデータをやり取りする仕組みなんですね。」

先生

「その通りです!よく理解できましたね。バッファを挟むことで、ハードウェア的な弱点をソフトウェアの工夫でカバーしているんです。プログラミングにおいて、この『仲介役』という考え方は非常に重要なんですよ。」

生徒

「availableメソッドについても、単にサイズを測るものじゃなくて『待たずに読める量』っていう意味が深いなと感じました。ネットワークプログラミングの時とかに、うっかりファイルの全サイズだと思ってループを止めないように気をつけます。」

先生

「素晴らしい気づきですね。実際の開発では、availableが0であってもread()メソッド自体は次のデータが来るまで待機(ブロック)することが多いですからね。データの性質に合わせて使い分けるのがプロの技です。」

生徒

「あと、try-with-resourcesの中でストリームを生成する書き方も慣れてきました。コードがスッキリするし、閉じ忘れの心配がないのが嬉しいです。これでファイル操作のプログラムも自信を持って書けそうです!」

先生

「その意気です。BufferedInputStreamは、画像処理や音声データの読み込みなど、大きなバイナリデータを扱う際にも必須の知識になります。次は、実際に大きな画像ファイルを読み込んで、どれくらい速度が変わるか実験してみるのも面白いかもしれませんね。頑張ってください!」

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