JavaのFloatクラスの使い方を完全ガイド!初心者でもわかるfloat型との違いや変換方法
生徒
「Javaで小数を扱うときにfloat型を使ったことがありますが、Floatというクラスもあるんですか?」
先生
「あります。JavaのFloatクラスは、基本データ型であるfloatの値をオブジェクトとして扱うためのラッパークラスです。」
生徒
「float型とFloatクラスは、どのように使い分ければよいのでしょうか?」
先生
「基本的な違いから、文字列との変換、オートボクシング、比較方法、特殊な値まで順番に確認していきましょう。」
1. JavaのFloatクラスとは?
JavaのFloatクラスは、基本データ型であるfloatの値をオブジェクトとして扱うためのラッパークラスです。java.langパッケージに含まれているため、通常はimport文を書かなくても利用できます。
Javaには整数を扱うint、小数を扱うfloatやdoubleなどの基本データ型があります。基本データ型は値そのものを扱うための型ですが、Javaでは処理によって値をオブジェクトとして扱う必要があります。そのような場合に利用されるのがラッパークラスです。
floatに対応するラッパークラスがFloatです。同じように、intにはInteger、doubleにはDouble、booleanにはBooleanなどのラッパークラスがあります。
| 基本データ型 | ラッパークラス | 主な用途 |
|---|---|---|
int |
Integer |
整数を扱う |
float |
Float |
単精度浮動小数点数を扱う |
double |
Double |
倍精度浮動小数点数を扱う |
boolean |
Boolean |
真偽値を扱う |
Floatクラスは単にfloatを包むだけではありません。文字列を小数へ変換するメソッドや、値を比較するためのメソッド、最大値や最小値などを表す定数も用意されています。
Floatはjava.langパッケージに含まれるラッパークラスです。基本データ型のfloatと関係が深いため、2つの違いを一緒に覚えると理解しやすくなります。
2. float型とFloatクラスの違い
Java初心者がFloatを学習するときに最初に理解しておきたいのが、floatとFloatの違いです。先頭が小文字のfloatは基本データ型であり、先頭が大文字のFloatはクラスです。
floatは小数を値として扱うための基本的な型です。一方のFloatは、小数をオブジェクトとして扱う必要がある場合に利用できます。Javaのジェネリクスでは基本データ型を型引数として直接指定できないため、Listなどのコレクションで小数を扱う場合にはFloatが使われます。
まずはfloatとFloatの値を表示する簡単なプログラムを確認してみましょう。
public class FloatBasicExample {
public static void main(String[] args) {
float price1 = 120.5f;
Float price2 = 250.8f;
System.out.println(price1);
System.out.println(price2);
}
}
120.5
250.8
float型の小数リテラルを記述するときは、数値の末尾にfまたはFを付けるのが基本です。Javaでは小数点を含む数値リテラルは標準ではdoubleとして扱われるためです。
例えば120.5fと記述することで、この値がfloatとして扱われます。この部分はFloatクラスを学習するときだけでなく、Javaで小数を扱う基本として覚えておきたいポイントです。
また、Float型の変数にはnullを代入できますが、基本データ型であるfloatにはnullを代入できません。値が存在しない状態を表現する必要があるかどうかも、floatとFloatの違いの1つです。
3. オートボクシングとアンボクシングとは?
Javaでは、基本データ型のfloatとラッパークラスのFloatを簡単に相互変換できる仕組みがあります。基本データ型からラッパークラスへ自動的に変換される仕組みをオートボクシングと呼びます。
反対に、Floatオブジェクトからfloatの値へ自動的に変換される仕組みをアンボクシングと呼びます。Javaではこの変換をコンパイラが自動的に行ってくれるため、普段のプログラムでは変換処理を細かく意識せずに書ける場面が多くあります。
public class BoxingExample {
public static void main(String[] args) {
float number = 12.5f;
Float objectNumber = number;
float result = objectNumber;
System.out.println(objectNumber);
System.out.println(result);
}
}
12.5
12.5
この例では、float型のnumberをFloat型のobjectNumberへ代入しています。この変換がオートボクシングです。その後、Floatからfloatへ代入している部分ではアンボクシングが行われています。
この仕組みがあるため、floatとFloatは同じように扱えるように見えることがあります。しかし、実際には基本データ型とクラスという違いがあります。特にnullが関係する場合には注意が必要です。
Float型の変数がnullの状態でアンボクシングしようとすると、値として取り出せないためNullPointerExceptionが発生します。データベースなどから取得した値をFloatで扱う場合は、値が存在するかどうかを確認することも大切です。
4. 文字列をFloatやfloatへ変換する方法
Javaのプログラムでは、文字列として受け取った小数を計算に使いたい場面があります。例えば画面から入力された数値や、テキスト形式で読み込んだデータなどは文字列として扱われることがあります。
Floatクラスには、文字列を小数へ変換するための便利なメソッドがあります。代表的なのがFloat.parseFloatとFloat.valueOfです。
Float.parseFloatを使うと、文字列を基本データ型のfloatへ変換できます。一方、Float.valueOfを使うと、文字列からFloatオブジェクトを取得できます。
public class FloatConvertExample {
public static void main(String[] args) {
String text = "35.8";
float number1 = Float.parseFloat(text);
Float number2 = Float.valueOf(text);
System.out.println(number1);
System.out.println(number2);
}
}
35.8
35.8
parseFloatとvalueOfでは、取得する型が異なることがポイントです。基本データ型のfloatが必要ならparseFloat、Floatオブジェクトが必要ならvalueOfというように考えると分かりやすいでしょう。
ただし、小数として解釈できない文字列を変換しようとするとNumberFormatExceptionが発生します。例えば、数値とは関係のない文字だけが入った文字列をparseFloatで変換することはできません。
実際のアプリケーションで利用者が入力した文字列を数値へ変換する場合は、正しい形式で入力されるとは限りません。そのため、必要に応じて例外処理や入力値の確認を行うことが重要です。
Float.parseFloatやFloat.valueOfを利用するときは、変換する文字列が数値として解釈できる形式になっているか確認しましょう。
5. Floatを文字列へ変換する方法
文字列から小数へ変換するだけでなく、反対にfloatの値を文字列へ変換したい場合もあります。画面へ数値を表示したり、別の文字列と組み合わせたりするときに利用できます。
FloatクラスにはtoStringメソッドがあり、floatの値を文字列表現へ変換できます。Javaでは数値と文字列を連結すると自動的に文字列へ変換されることもありますが、明示的に文字列として取得したい場合にはFloat.toStringを利用できます。
public class FloatToStringExample {
public static void main(String[] args) {
float temperature = 26.5f;
String text = Float.toString(temperature);
System.out.println("温度: " + text);
}
}
温度: 26.5
この例では、float型の値をFloat.toStringによってString型へ変換しています。変換後は通常の文字列として扱えるため、文章と組み合わせたり、文字列を必要とする別の処理へ渡したりできます。
Javaでは数値から文字列への変換方法が複数あります。Float.toStringのほかにもString.valueOfを利用できます。どちらも基本的なJavaプログラムで目にする可能性があるため、コードを読んだときに数値から文字列への変換だと判断できるようにしておきましょう。
6. FloatをListで使う理由を理解しよう
JavaでFloatクラスが必要になる代表的な場面の1つが、Listなどのコレクションを利用するときです。Javaのジェネリクスでは、型引数としてfloatのような基本データ型を直接指定できません。
そのため、小数を複数保存するListを作成するときには、基本データ型のfloatではなくラッパークラスのFloatを指定します。
import java.util.ArrayList;
import java.util.List;
public class FloatListExample {
public static void main(String[] args) {
List<Float> scores = new ArrayList<>();
scores.add(72.5f);
scores.add(81.0f);
scores.add(93.5f);
for (Float score : scores) {
System.out.println(score);
}
}
}
72.5
81.0
93.5
このプログラムでは、Listの型としてFloatを指定しています。追加している値はfloatとして記述されていますが、オートボクシングによって自動的にFloatへ変換されて保存されます。
Java初心者の方は、List<float>のように書けないことを覚えておきましょう。Listなどのジェネリクスではクラス型を指定する必要があるため、小数を保存する場合にはList<Float>と記述します。
同じ考え方で、整数を保存する場合はList<Integer>、倍精度の小数を保存する場合はList<Double>のようにラッパークラスを利用します。コレクションを学習すると、ラッパークラスが必要になる理由を実感しやすくなります。
7. Floatの値を比較するときのポイント
Floatクラスを利用するときは、値の比較方法についても理解しておきましょう。Javaのオブジェクトを比較するときには、==とequalsの違いが重要になります。
Floatオブジェクトの値が同じかどうかを調べる場合には、基本的にequalsメソッドを利用できます。また、2つのfloatの値を順序も含めて比較したい場合にはFloat.compareを利用できます。
public class FloatCompareExample {
public static void main(String[] args) {
Float number1 = Float.valueOf(15.5f);
Float number2 = Float.valueOf(15.5f);
System.out.println(number1.equals(number2));
System.out.println(Float.compare(number1, number2));
}
}
true
0
equalsによる比較では、2つのFloatが表す値が等しい場合にtrueとなります。Float.compareでは、2つの値が等しければ0、最初の値が小さければ0より小さい値、最初の値が大きければ0より大きい値が返されます。
ただし、浮動小数点数では計算による丸め誤差にも注意が必要です。小数をコンピュータ内部で2進数として表現する都合により、10進数では簡単に表せる小数でも正確に表現できないことがあります。
そのため、計算によって作られた小数を単純に完全一致で比較すると、想定と異なる結果になる場合があります。特に金額など、10進数として正確な計算が重要な処理では、floatやFloatではなくBigDecimalなどが適している場合があります。
8. FloatのNaNやInfinityなどの特殊な値
JavaのFloatを学習するときは、通常の小数だけでなく特殊な浮動小数点数が存在することも知っておくとよいでしょう。代表的なものにNaNと正負の無限大があります。
NaNは数値ではないことを表す特殊な値です。通常の数値として表現できない浮動小数点演算の結果などで登場します。JavaのFloatクラスにはNaNを表す定数や、値がNaNかどうかを調べるためのisNaNが用意されています。
また、正の無限大を表すPOSITIVE_INFINITYと、負の無限大を表すNEGATIVE_INFINITYもあります。値が無限大かどうかを確認したい場合にはisInfiniteを利用できます。
public class FloatSpecialValueExample {
public static void main(String[] args) {
float value1 = Float.NaN;
float value2 = Float.POSITIVE_INFINITY;
System.out.println(Float.isNaN(value1));
System.out.println(Float.isInfinite(value2));
}
}
true
true
通常の業務プログラムでは、このような値を頻繁に直接指定するとは限りません。しかし、計算結果を扱うプログラムでは特殊な値が発生する可能性があります。そのため、浮動小数点数を扱う場合には通常の小数だけではなく、特殊な値が存在することも知っておくとエラーや想定外の計算結果を調べやすくなります。
Floatクラスには、このほかにも値の範囲や性質を確認するための定数が用意されています。例えばMAX_VALUEは有限な正の最大値を表し、MIN_VALUEは0より大きい最小の正の値を表します。MIN_VALUEが最も小さい負の値を意味するわけではない点には注意しましょう。
9. Java初心者がFloatを使うときの注意点
Java初心者がFloatクラスを使うときは、最初にfloatとの違いを整理することが重要です。floatは基本データ型で、Floatはその値をオブジェクトとして扱うラッパークラスです。この違いが分かると、なぜListではFloatを使用するのかも理解しやすくなります。
次に、小数リテラルをfloatとして扱う場合は、末尾にfまたはFを付けることを覚えておきましょう。Javaでは小数点を含む数値リテラルは基本的にdoubleとして扱われるため、float型へそのまま代入しようとすると型の違いが問題になる場合があります。
文字列を小数へ変換するときには、Float.parseFloatやFloat.valueOfを利用できます。前者は基本データ型のfloatを返し、後者はFloatオブジェクトを返します。似た名前のメソッドですが、戻り値の違いを確認して使い分けることが大切です。
また、Floatはオブジェクトなのでnullを保持できます。nullになっているFloatをfloatとして利用しようとしてアンボクシングが行われると、NullPointerExceptionが発生します。値が存在しない可能性がある場合は、事前に確認する必要があります。
浮動小数点数には誤差が発生する可能性があることも重要です。floatは限られたビット数で小数を表現するため、すべての10進小数を完全に正確な形で保存できるわけではありません。そのため、小数を使った計算結果を比較するときには注意が必要です。
特に金額計算では、小さな誤差でも問題になることがあります。価格、税額、請求金額などのように10進数として正確な計算が求められる場面では、目的に応じてBigDecimalを利用する方法を検討します。単純に小数が必要だから必ずFloatを選ぶのではなく、データの性質に合わせて型を選ぶことが大切です。
Floatはjava.langパッケージに含まれるクラスです。
基本データ型のfloatに対応するラッパークラスです。
floatからFloatへの自動変換をオートボクシングと呼びます。
Floatからfloatへの自動変換をアンボクシングと呼びます。
Float.parseFloatを使うと文字列からfloatへ変換できます。
Float.valueOfを使うと文字列などからFloatを取得できます。
ListなどのジェネリクスではfloatではなくFloatを利用します。
Floatはnullを保持できるため、アンボクシングするときには注意が必要です。
浮動小数点数では計算結果に丸め誤差が生じる可能性があります。
金額など正確な10進数計算が重要な場合はBigDecimalが適していることがあります。
JavaのFloatクラスを理解するには、最初に基本データ型のfloatを使って簡単な小数を扱ってみるとよいでしょう。その後、同じ値をFloat型の変数へ代入し、オートボクシングとアンボクシングがどのように働くのかを確認すると理解が深まります。
次に、Float.parseFloatを利用して文字列から小数へ変換してみましょう。Webアプリケーションや入力フォームなどでは、利用者が入力した値を文字列として受け取る場面があります。文字列から数値への変換は実際のJavaプログラムでも重要な処理です。
さらに、List<Float>を使って複数の小数を保存すると、ラッパークラスが必要になる理由が分かりやすくなります。Javaのコレクションとラッパークラスは関係が深いため、IntegerやDoubleなどと合わせて学習するのも効果的です。
Javaで小数を扱う場合、float、Float、double、Doubleなど似た名前の型が登場します。初心者のうちは混乱しやすいですが、基本データ型なのかラッパークラスなのか、どの程度の精度が必要なのか、オブジェクトとして扱う必要があるのかという視点で整理すると違いを理解しやすくなります。
特にFloatは、文字列から小数への変換、コレクションへの小数の保存、値の比較、特殊な浮動小数点数の判定などに関係する機能を持っています。単にfloatを包むクラスとして覚えるだけでなく、どのようなメソッドや定数が用意されているのかを確認しておくと、Javaのコードを読むときにも役立ちます。
最初はfloatとFloatの違い、次にオートボクシングとアンボクシング、さらにparseFloatやvalueOfによる型変換という順番で学習すると、JavaのFloatクラスについて段階的に理解できます。そのうえで小数の誤差やNaN、無限大などの特徴を学ぶと、浮動小数点数を扱うときの注意点まで整理できるようになります。
まとめ
JavaのFloatクラスは、基本データ型であるfloatの値をオブジェクトとして扱うためのラッパークラスです。java.langパッケージに含まれているため、通常は特別なimport文を書かなくても利用できます。Javaで小数を扱う方法を学ぶときは、最初にfloatとFloatの違いを整理しておくことが大切です。
floatは基本データ型であり、小数の値そのものを扱うときに使用します。一方、Floatはクラスなので、小数をオブジェクトとして扱いたい場合に利用できます。特にListなどのコレクションでは基本データ型を型引数として指定できないため、複数の小数を保存するときにはList<Float>のようにラッパークラスを指定します。
float型とFloatクラスの違いを整理しよう
Java初心者が混乱しやすいポイントの1つが、floatとFloatの名前が非常によく似ていることです。小文字で始まるfloatは基本データ型で、大文字で始まるFloatはラッパークラスです。見た目は似ていますが、Javaの型としては役割が異なります。
また、Floatはオブジェクトなのでnullを保持できますが、floatにはnullを代入できません。この違いは、データベースから取得した値や入力データなど、値が存在しない可能性があるデータを扱うときに重要になります。
小数リテラルをfloatとして記述するときには、数値の末尾にfまたはFを付けることも覚えておきましょう。Javaでは小数点を含む数値リテラルが基本的にdoubleとして扱われるためです。Javaでfloat型を使うときにコンパイルエラーが発生した場合は、小数の末尾にfが付いているか確認することが基本的なチェックポイントになります。
オートボクシングとアンボクシングを理解しよう
Javaには、floatからFloatへの変換を自動的に行うオートボクシングという仕組みがあります。反対に、Floatからfloatへ自動的に変換する処理をアンボクシングと呼びます。この仕組みによって、基本データ型とラッパークラスを比較的自然に組み合わせて利用できます。
例えば、次のようにfloatの値をFloatへ代入し、その後でもう1度floatへ戻すことができます。
public class FloatReviewExample {
public static void main(String[] args) {
float price = 98.5f;
Float objectPrice = price;
float result = objectPrice;
System.out.println(result);
}
}
98.5
このような変換はJavaが自動的に行ってくれますが、Floatがnullの場合には注意が必要です。nullからfloatへアンボクシングしようとするとNullPointerExceptionが発生します。Float型の変数に値が必ず入っているとは限らない場合は、アンボクシングする前にnullではないことを確認する必要があります。
文字列とFloatの変換方法を覚えておこう
JavaのFloatクラスには、文字列を小数へ変換するための便利なメソッドがあります。Javaで文字列からfloat型へ変換したい場合はFloat.parseFloatを利用できます。文字列からFloatオブジェクトを取得したい場合はFloat.valueOfを利用できます。
Webアプリケーションの入力フォームやファイルから読み込んだデータなどでは、見た目が小数であってもプログラム内部では文字列として受け取ることがあります。その文字列を計算に利用するためには、数値へ変換する処理が必要です。
public class FloatParseReview {
public static void main(String[] args) {
String text = "42.5";
float number = Float.parseFloat(text);
Float objectNumber = Float.valueOf(text);
System.out.println(number);
System.out.println(objectNumber);
}
}
42.5
42.5
Float.parseFloatとFloat.valueOfは似ていますが、戻り値に違いがあります。parseFloatは基本データ型のfloatを返し、valueOfはFloatオブジェクトを返します。どちらを利用するか迷った場合は、その後の処理で基本データ型が必要なのか、オブジェクトが必要なのかを考えると判断しやすくなります。
ただし、数値として解釈できない文字列を変換するとNumberFormatExceptionが発生します。利用者が入力したデータを変換する場合は、必ず正しい小数が入力されるとは限りません。実際のJavaプログラムでは、入力内容の確認や例外処理も合わせて考えることが大切です。
FloatをListで利用する理由を確認しよう
Javaのラッパークラスを学ぶときに、実際の使い道として理解しやすいのがコレクションです。Listの型引数には基本データ型であるfloatを直接指定できません。そのため、小数を複数保存したい場合にはFloatを利用します。
import java.util.List;
public class FloatListReview {
public static void main(String[] args) {
List<Float> temperatures = List.of(20.5f, 22.0f, 24.5f);
for (Float temperature : temperatures) {
System.out.println(temperature);
}
}
}
20.5
22.0
24.5
このように、Javaで複数の小数をListに保存するときにはList<Float>と記述します。List<float>とは書けません。整数ならInteger、小数ならFloatやDoubleというように、Javaのコレクションではラッパークラスが重要な役割を持っています。
Floatの比較と小数の誤差に注意しよう
Floatオブジェクトの値を比較するときには、equalsメソッドやFloat.compareを利用できます。特にオブジェクト同士を比較するときは、基本データ型の比較と同じ感覚で==だけを使わないように注意しましょう。
さらに、floatやFloatは浮動小数点数を扱うため、計算結果に丸め誤差が発生する可能性があります。コンピュータ内部では小数を2進数を使って表現しているため、人間が10進数で考えたときには簡単な小数であっても、内部では完全に同じ値として表現できない場合があります。
そのため、Javaで小数を計算するときには、用途に応じたデータ型を選ぶ必要があります。測定値や割合などではfloatやdoubleを利用できる場面がありますが、価格、税額、請求金額など、10進数として正確な計算が重要な処理ではBigDecimalが適している場合があります。
float、Float、double、Double、BigDecimalなどを使い分けることが重要です。
NaNやInfinityなどの特殊な値も知っておこう
JavaのFloatには、通常の小数とは異なる特殊な値もあります。代表的なのがNaNと無限大です。NaNは数値ではないことを表し、値がNaNかどうかはFloat.isNaNで調べることができます。
また、正の無限大を表すPOSITIVE_INFINITYと負の無限大を表すNEGATIVE_INFINITYがあります。無限大であるかどうかを確認するときにはFloat.isInfiniteを利用できます。数値計算を扱うプログラムで想定外の結果が出たときは、このような特殊な値が関係していないか確認することもあります。
Float.MAX_VALUEやFloat.MIN_VALUEについても意味を正しく理解しておきましょう。MAX_VALUEは有限な正の最大値を表します。一方のMIN_VALUEは最も小さい負の値ではなく、0より大きい最小の正の値を表します。名前だけを見ると勘違いしやすいため注意が必要です。
JavaのFloatクラスで重要なポイントを振り返ろう
Floatはjava.langパッケージに含まれるラッパークラスです。
floatは基本データ型で、Floatはオブジェクトとして小数を扱うクラスです。
floatからFloatへの自動変換をオートボクシングと呼びます。
Floatからfloatへの自動変換をアンボクシングと呼びます。
Float.parseFloatでは文字列をfloatへ変換できます。
Float.valueOfでは文字列などからFloatオブジェクトを取得できます。
Float.toStringではfloatの値を文字列へ変換できます。
JavaのListで小数を扱う場合はList<Float>のようにラッパークラスを指定します。
Floatはnullを保持できるため、アンボクシングするときにはNullPointerExceptionに注意します。
浮動小数点数では丸め誤差が発生する可能性があるため、計算の目的に適した型を選びます。
NaNや無限大など、通常の小数とは異なる特殊な値が存在することも覚えておきましょう。
JavaのFloatクラスを学習すると、ラッパークラスの基本だけでなく、基本データ型とオブジェクトの違い、型変換、オートボクシング、アンボクシング、コレクション、文字列から数値への変換など、Javaのさまざまな基礎知識につながります。Floatクラスだけを単独で暗記するのではなく、それぞれの機能がどのような場面で必要になるのかを意識して学習すると理解しやすくなります。
初心者の段階では、まずfloatで小数を宣言し、次にFloatへ代入してみましょう。その後、文字列から小数への変換、Listへの保存、値の比較という順番で試すと、Floatクラスの役割を段階的に理解できます。実際に小さなJavaプログラムを動かしながら確認することで、基本データ型とラッパークラスの違いも自然に身につけやすくなります。
生徒
「Floatクラスは、float型と同じ小数を扱いますが、まったく同じものではないんですね。」
先生
「その通りです。floatは基本データ型で、Floatはfloatに対応するラッパークラスです。まずはこの違いを理解することが大切です。」
生徒
「Floatクラスは、どのようなときに使うことが多いですか?」
先生
「分かりやすい例はListなどのコレクションです。ジェネリクスには基本データ型のfloatを直接指定できないため、List<Float>のようにラッパークラスを使います。」
生徒
「floatの値をFloatに入れるときは、自分で変換する必要がありますか?」
先生
「多くの場合はJavaが自動的に変換してくれます。floatからFloatへの自動変換がオートボクシングで、反対の変換がアンボクシングです。」
生徒
「自動で変換してくれるなら、Floatがnullでもfloatに変換できますか?」
先生
「そこは注意が必要です。Floatにはnullを代入できますが、floatは値を必要とします。そのため、nullのFloatをアンボクシングするとNullPointerExceptionが発生します。」
生徒
「文字列で受け取った小数を計算に使いたい場合は、どうすればよいですか?」
先生
「基本データ型のfloatへ変換したい場合はFloat.parseFloatを使えます。Floatオブジェクトとして取得したい場合はFloat.valueOfを利用できます。」
生徒
「数値ではない文字列をparseFloatで変換するとどうなりますか?」
先生
「数値として解釈できない文字列ならNumberFormatExceptionが発生します。入力フォームなどから受け取ったデータを変換するときは、入力内容の確認や例外処理も重要です。」
生徒
「Floatで小数を扱えば、金額の計算にもそのまま使えますか?」
先生
「浮動小数点数では丸め誤差が発生する可能性があります。価格や税額のように10進数として正確な計算が重要な場合は、BigDecimalが適していることがあります。小数だから必ずFloatを使うのではなく、目的に合わせて型を選ぶことが重要です。」
生徒
「NaNやInfinityもFloatクラスを学ぶうえで覚えておいたほうがいいですか?」
先生
「はい。通常の小数だけでなく、数値ではないことを表すNaNや無限大も浮動小数点数の特徴です。Float.isNaNやFloat.isInfiniteで確認できることを覚えておくと、計算結果を調べるときにも役立ちます。」
生徒
「まずはfloatとFloatの違いを覚えて、その後に変換やListでの使い方を練習するとよさそうですね。」
先生
「その順番がおすすめです。基本データ型とラッパークラスの違いを理解してから、オートボクシング、アンボクシング、文字列変換、コレクション、比較、小数の誤差へ進むと、JavaのFloatクラスを整理して理解できます。」
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