カテゴリ: Spring 更新日: 2025/12/10

JavaのSpringで使う@NotBlankアノテーションを完全解説!初心者でも理解できる必須入力チェック

Springの@NotBlankアノテーション
Springの@NotBlankアノテーション

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Springのバリデーションで@NotBlankというアノテーションを見たんですが、これは何をチェックしているんですか?」

先生

「@NotBlankは文字列専用のアノテーションで、値がnullや空文字、さらに空白文字だけの場合をエラーにします。必須入力をチェックするときによく使われますよ。」

生徒

「つまり、スペースだけ入っていてもエラーになるんですね?便利そうです!」

先生

「その通りです。ユーザーがスペースだけ入力して送信しても有効な値として扱わないので、安全な入力チェックに役立ちます。」

1. @NotBlankアノテーションとは何か

1. @NotBlankアノテーションとは何か
1. @NotBlankアノテーションとは何か

@NotBlankアノテーションは、JavaのBean Validation仕様に含まれる制約のひとつで、Spring BootやSpring MVCで入力チェックを行うときに使われます。

@NotBlankは文字列専用で、null、空文字、空白文字だけを禁止します。そのためユーザーが意図的にスペースを入力した場合も無効と判断されます。

2. 基本的な使い方

2. 基本的な使い方
2. 基本的な使い方

@NotBlankは必須入力にしたい文字列フィールドに付けるだけで利用できます。


import jakarta.validation.constraints.NotBlank;

public class LoginRequest {

    @NotBlank
    private String username;

    @NotBlank
    private String password;

    // getterとsetter
}

この例ではusernameとpasswordがnull、空文字、またはスペースのみで送られた場合にエラーになります。

3. 実行例とエラーの確認

3. 実行例とエラーの確認
3. 実行例とエラーの確認

Spring Bootのコントローラに@Validを付けると、自動的に@NotBlankのチェックが行われます。


@PostMapping("/login")
public ResponseEntity<String> login(@Valid @RequestBody LoginRequest request) {
    return ResponseEntity.ok("ログイン成功");
}

{
  "username": "   ",
  "password": ""
}

{
  "errors": [
    {
      "field": "username",
      "message": "must not be blank"
    },
    {
      "field": "password",
      "message": "must not be blank"
    }
  ]
}

スペースだけの入力や空文字は自動的に無効とされ、エラーが返却されます。

4. @NotNullや@NotEmptyとの違い

4. @NotNullや@NotEmptyとの違い
4. @NotNullや@NotEmptyとの違い

@NotBlankは他のアノテーションと似ていますが、それぞれに特徴があります。

  • @NotNull … nullだけ禁止。空文字や空白は許可される。
  • @NotEmpty … nullや空文字は禁止。ただし空白文字だけは許可される。
  • @NotBlank … null、空文字、空白文字のみも禁止。文字列の必須入力に最適。

例えば名前やコメントのように実際の文字を必ず入力させたい場合には@NotBlankが適しています。

5. 実務でよく使われる場面

5. 実務でよく使われる場面
5. 実務でよく使われる場面

@NotBlankは、ユーザー入力を扱うシーンで多用されます。具体例を挙げると以下のようなケースです。

  • ユーザー名やパスワードを必須にしたいログインフォーム
  • レビュー投稿のコメント欄でスペースだけの投稿を禁止する場合
  • 商品名や住所入力を必須にするショッピングサイト

これによりアプリケーションに必要な情報を正しく入力させることができます。

6. エラーメッセージのカスタマイズ

6. エラーメッセージのカスタマイズ
6. エラーメッセージのカスタマイズ

@NotBlankのデフォルトメッセージは「must not be blank」ですが、Spring Bootでは簡単に日本語メッセージへ変更できます。


username.notblank=ユーザー名は必ず入力してください
password.notblank=パスワードは必ず入力してください

@NotBlank(message = "{username.notblank}")
private String username;

@NotBlank(message = "{password.notblank}")
private String password;

これによりユーザーにとって分かりやすいエラーメッセージを表示でき、入力体験を改善できます。

7. REST API設計と@NotBlank

7. REST API設計と@NotBlank
7. REST API設計と@NotBlank

REST APIの設計でも@NotBlankは有効です。例えば新規ユーザー登録APIで名前やメールアドレスを必須にしたいときに使うと便利です。

API利用者が誤ってスペースだけの値を送ってきても自動的にエラーとなるため、サーバー側のロジックをシンプルに保つことができます。

8. @NotBlankと組み合わせるアノテーション

8. @NotBlankと組み合わせるアノテーション
8. @NotBlankと組み合わせるアノテーション

@NotBlankは単独でも便利ですが、他の制約アノテーションと組み合わせることでさらに強力なチェックが可能です。

  • @Size … 入力文字数の最小や最大を制限する
  • @Email … メールアドレス形式をチェックする
  • @Pattern … 正規表現で複雑なルールを定義する

例えばパスワードを@NotBlankと@Sizeで組み合わせれば「空白禁止かつ8文字以上」というルールを簡単に実装できます。

9. バリデーショングループと運用の工夫

9. バリデーショングループと運用の工夫
9. バリデーショングループと運用の工夫

新規登録と更新処理で異なるチェックを行いたい場合、バリデーショングループを使うのが便利です。


public class ValidationGroups {
    public interface Create {}
    public interface Update {}
}

public class UserForm {

    @NotBlank(groups = ValidationGroups.Create.class)
    private String username;

    @NotBlank(groups = {ValidationGroups.Create.class, ValidationGroups.Update.class})
    private String password;
}

こうすることで場面ごとに入力ルールを切り替えることができます。

10. 知っておくと役立つポイント

10. 知っておくと役立つポイント
10. 知っておくと役立つポイント

@NotBlankは入力チェックに欠かせない基本ですが、実務ではUI側でのフロントエンドバリデーションと組み合わせることも重要です。クライアント側で未入力を防ぎつつ、サーバー側で@NotBlankによる二重チェックを行うことでセキュリティを高められます。

また、テストコードを書くときには@NotBlankが正しく動作するかどうかを確認する単体テストを加えておくと安心です。これにより意図せぬ入力がシステムに流れ込むのを防ぐことができます。

まとめ

まとめ
まとめ

Springで利用される@NotBlankアノテーションは、文字列入力の必須チェックを行ううえで非常に重要な役割を果たします。単なる未入力の検出だけでなく、空白文字のみの入力も無効と判断してくれるため、実際の業務システムで求められる厳密なチェックに対応できます。今回の記事では@NotBlankの基本的な仕組み、類似アノテーションとの違い、実務における利用例、REST APIへの応用、エラーメッセージのカスタマイズ、さらにバリデーショングループを利用した柔軟な入力チェックなど、多面的な観点から理解を深めてきました。 文字列を扱うフォームはどのWebアプリケーションでも欠かせない機能であり、入力チェックを適切に行うことでデータの品質を高め、安全なアプリケーションを実現する基盤となります。特にユーザー名・パスワード・コメント・レビュー・住所・メールアドレスといった必須項目では、空白だけが送信されてしまうと後続処理で予期せぬエラーが発生しやすくなるため、サーバー側で@NotBlankを利用する意義は大きいといえます。 一方で、入力チェックというと単なる制限のように感じられますが、適切にバリデーションを設計することはユーザー体験の向上にもつながります。ユーザーが誤った入力を行った際にすぐに原因が分かるよう、理解しやすい日本語メッセージを返すことは、システムへの信頼性を高め、ストレスのない操作体験につながります。Spring Bootではメッセージプロパティを使った柔軟なメッセージ管理が可能で、場面に応じた自然な表現に変えることも簡単です。 また、実務で頻繁に利用される他のバリデーションアノテーションと組み合わせれば、より高度な入力制御が可能となります。@Sizeで文字数制限、@Emailで形式チェック、@Patternで正規表現のルールづけを行いながら@NotBlankで必須チェックを行うことで、多様なニーズに応えられる柔軟なフォームバリデーションが実現します。以下に、複数アノテーションを組み合わせた実践的な例を示します。

必須入力と形式チェックを組み合わせたサンプルコード


import jakarta.validation.constraints.NotBlank;
import jakarta.validation.constraints.Email;
import jakarta.validation.constraints.Size;

public class RegisterForm {

    @NotBlank(message = "ユーザー名は必ず入力してください")
    @Size(min = 3, max = 20, message = "ユーザー名は3文字以上20文字以内で入力してください")
    private String username;

    @NotBlank(message = "メールアドレスは必ず入力してください")
    @Email(message = "正しいメールアドレス形式で入力してください")
    private String email;

    @NotBlank(message = "パスワードは必ず入力してください")
    @Size(min = 8, message = "パスワードは8文字以上で入力してください")
    private String password;
}

このように@NotBlankを中心としつつ、他の制約を組み合わせることで入力値の品質が高まり、アプリケーション全体の信頼性が向上します。特にログイン・登録などの重要な機能では、空白防止や形式チェックの有無がシステムの安全性を大きく左右します。 さらにREST APIでは、外部から送信されるリクエストに対してサーバーが堅牢である必要があり、意図しない空白データや不正値を自動で弾く@NotBlankの存在は、安全なAPI設計に欠かすことができません。Spring Bootとバリデーションフレームワークが連動することで、開発者は複雑なロジックを自前で実装する必要がなくなり、保守性の高いコードを書くことができます。 バリデーショングループを活用すれば、新規作成時と更新時でチェック内容を切り替えることができ、実務で直面する多様なシナリオに柔軟に対応可能です。たとえば、登録時は必須だけど更新時は任意、といった複雑な要件でもスマートに対応できます。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「@NotBlankはただの未入力チェックだと思っていましたが、空白文字も無効にできるんですね!思ったより実務向きなアノテーションだと感じました。」

先生

「その気づきはとても大事ですよ。空白だけの入力を許してしまうと後の処理で問題が起きることが多いので、@NotBlankは非常に頼れるアノテーションです。」

生徒

「他のアノテーションと組み合わせられるのも便利ですね。@Sizeや@Emailと一緒に使えば、実践的で厳密なチェックができそうです。」

先生

「その通りです。組み合わせることで複数の要件をまとめて表現できるので、バリデーション設計がとても効率的になりますよ。」

生徒

「REST APIでの利用も好きです。スペースだけの値を自動で弾いてくれるのは確かに便利ですね!」

先生

「ええ、安全なAPIには欠かせませんね。今日は@NotBlankをしっかり理解できたようで何よりです。次は@NotEmptyや@NotNullとの使い分けも意識しながら、場面に応じた正しい制約選びができるようになっていきましょう。」

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