カテゴリ: Spring 更新日: 2025/12/10

Spring MVCのフォワードとリダイレクトの違いと使い分け完全解説!初心者向け

Spring MVCのフォワード/リダイレクト:forward:/ と redirect:/ の使い分け
Spring MVCのフォワード/リダイレクト:forward:/ と redirect:/ の使い分け

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Spring MVCでredirect:/とかforward:/って書いてあるのを見たんですが、これってどう違うんですか?」

先生

「それはSpring MVCでリクエストを他のページに移すときの指定方法ですね。フォワードとリダイレクトは仕組みが違うので、用途によって使い分ける必要がありますよ。」

生徒

「どっちを使えばいいか迷ってしまって…具体的な違いを知りたいです!」

先生

「それでは、forward:/redirect:/の基本的な違いと、使いどころ、注意点などを丁寧に説明していきましょう。」

1. Spring MVCのフォワードとリダイレクトの基本

1. Spring MVCのフォワードとリダイレクトの基本
1. Spring MVCのフォワードとリダイレクトの基本

Spring MVCでは、コントローラーの戻り値で画面遷移の指示をすることができます。通常はテンプレートファイル名(例:home)を返せば、対応するHTMLを表示しますが、特殊な遷移方法としてforward:/redirect:/という書き方があります。

これらは内部的なリクエスト転送と、ブラウザへのリダイレクト指示という大きな違いがあります。

  • forward:/〜 → サーバー内部で別の処理に渡す(URLは変わらない)
  • redirect:/〜 → ブラウザに別のURLへ移動するよう指示(URLが変わる)

2. forward:/ の使い方と特徴

2. forward:/ の使い方と特徴
2. forward:/ の使い方と特徴

forward:/は、サーバーサイドでリクエストを別のURLに渡して処理を続けたいときに使います。リクエストスコープの情報(request.setAttributeなど)はそのまま引き継がれます。


@GetMapping("/start")
public String start(HttpServletRequest request) {
    request.setAttribute("name", "たろう");
    return "forward:/next";
}

@GetMapping("/next")
public String next() {
    return "result"; // result.html を表示
}

この場合、/startにアクセスすると、内部的に/nextにフォワードされて、結果ページが表示されます。URLは/startのまま変わりません。

3. redirect:/ の使い方と特徴

3. redirect:/ の使い方と特徴
3. redirect:/ の使い方と特徴

redirect:/は、ブラウザに「このURLへ移動してください」と指示を出す方法です。リダイレクト後は新しいリクエストになるため、リクエストスコープのデータは引き継がれません。


@PostMapping("/form")
public String handleForm(RedirectAttributes redirectAttributes) {
    redirectAttributes.addFlashAttribute("message", "登録しました!");
    return "redirect:/complete";
}

@GetMapping("/complete")
public String complete() {
    return "complete"; // complete.html を表示
}

このようにリダイレクト後はURLが/completeに変わり、表示も切り替わります。リダイレクト属性(Flash Attribute)を使えば、一時的なデータを渡すことが可能です。

4. フォワードとリダイレクトの違いを一覧比較

4. フォワードとリダイレクトの違いを一覧比較
4. フォワードとリダイレクトの違いを一覧比較
項目 forward:/ redirect:/
処理の流れ サーバー内部での転送 ブラウザが別リクエストを送る
URL 変わらない 変わる
リクエスト情報 そのまま引き継ぐ 失われる(Flash使えば可)
用途 同一処理内でのページ遷移 完了画面や一覧画面への遷移

5. forward:/ と redirect:/ の実行結果の違い

5. forward:/ と redirect:/ の実行結果の違い
5. forward:/ と redirect:/ の実行結果の違い

それぞれの動作を確認してみましょう。

forwardの結果

URLが変わらず、内部で次の処理に移るため、フォームなどの再送信が起こることがあります。


URL: /start
表示ページ: result.html

redirectの結果

リダイレクト後のURLが表示され、再読み込みしても同じページが出るようになります。


URL: /complete
表示ページ: complete.html

6. 使い分けのベストプラクティス

6. 使い分けのベストプラクティス
6. 使い分けのベストプラクティス

実務では以下のように使い分けるとよいでしょう。

  • forward → バリデーションエラーがあったときの入力画面再表示
  • redirect → 登録完了後のサンクスページ、一覧画面遷移
  • Post/Redirect/Getパターン → フォーム送信後のリロードで二重登録を防ぐ

7. リダイレクト属性(RedirectAttributes)の活用法

7. リダイレクト属性(RedirectAttributes)の活用法
7. リダイレクト属性(RedirectAttributes)の活用法

リダイレクトでデータを渡すにはRedirectAttributesを使います。これにより、一時的なメッセージ(Flash Attribute)を渡すことができます。


@PostMapping("/submit")
public String submitForm(RedirectAttributes attr) {
    attr.addFlashAttribute("notice", "送信成功!");
    return "redirect:/thanks";
}

@GetMapping("/thanks")
public String thanks() {
    return "thanks"; // thanks.html に notice を表示
}

テンプレートでは以下のようにしてnoticeを表示できます。


<div th:if="${notice}" class="alert alert-success">
    <p th:text="${notice}"></p>
</div>

まとめ

まとめ
まとめ

Spring MVCのフォワードとリダイレクトの仕組みを理解することで、画面遷移の流れやリクエストスコープの動作、適切な使い分けがより明確になります。とくに業務システム開発では、入力画面から確認画面、完了画面へと進む一連の流れの中で、どの遷移方法を選ぶかがユーザー体験にも大きく影響します。フォワードはサーバー内部で静かに処理が移り、リクエストスコープの属性をそのまま保持するため、入力値の再表示やバリデーションエラー時に自然に利用できます。一方でリダイレクトはブラウザに明示的な移動を指示するため、完了画面の表示や再読み込み時の二重送信回避など、ユーザー操作に対する安全性を高める動作が求められる場面で役立ちます。 また、POST後のリダイレクトを用いる「PRGパターン」は現場では非常によく使われる設計であり、データ登録後の二重送信を避けるための基本的な考え方として知っておく必要があります。リダイレクトでは通常リクエストスコープが引き継がれないものの、Flash Attributeを使うことで一時的なメッセージを安全に渡すことが可能であり、ユーザー通知や確認メッセージの表示に広く活用されます。 ここであらためて、フォワードとリダイレクトの動作を確認する簡単なサンプルプログラムを示し、動作の違いをさらに深く理解していきましょう。実際の画面遷移を想定したコード例を見ることで、URLの変化やリクエストスコープの扱いがどのように変わるかを具体的に体感でき、Spring MVCの遷移設計に自信を持って取り組めるようになります。

フォワードとリダイレクトのサンプルコード


@GetMapping("/input")
public String input(HttpServletRequest request) {
    request.setAttribute("error", "未入力の項目があります");
    return "forward:/form";
}

@PostMapping("/register")
public String register(RedirectAttributes redirectAttributes) {
    redirectAttributes.addFlashAttribute("success", "登録が完了しました");
    return "redirect:/finish";
}

@GetMapping("/finish")
public String finish() {
    return "finish"; // finish.html を表示
}

このように、フォワードは内部処理で値を引き継いで画面へ遷移し、リダイレクトはユーザーのブラウザを通して新しいURLへ移動します。URLの変化や入力再表示の可否など、動作の違いを理解したうえで適切に利用することで、安定したアプリケーションの構築が可能になります。とくに業務システムでは再読み込みによる二重送信がトラブルにつながりやすいため、リダイレクトとFlash Attributeの組み合わせは非常に重要です。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「フォワードとリダイレクトの違いがようやくつかめてきました。URLが変わるかどうかや、リクエストスコープの扱いがとても重要なんですね。」

先生

「そのとおりです。特にフォーム処理では、フォワードで入力値を再表示したり、リダイレクトで二重送信を防止したりと、それぞれの特性を理解して使い分けることが大切ですよ。」

生徒

「Flash Attributeがリダイレクトでも一時的なメッセージを渡せるという仕組みも便利ですね。実務でよく使われる理由が分かりました。」

先生

「はい。通知メッセージや成功メッセージなどはリダイレクト後の画面で表示されることが多いので、とても重宝される機能なんです。今日学んだ内容をしっかり身につけて、今後のSpring MVC開発でも自信を持って使いこなしてくださいね。」

生徒

「ありがとうございました!実際にプロジェクトで活用してみます!」

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