カテゴリ: Spring 更新日: 2025/12/26

Springの@Validと@Validatedの違いを完全ガイド!初心者でもわかるバリデーションの使い分け

@Valid と @Validated の違い:適用範囲(Controller/Service/ネスト)
@Valid と @Validated の違い:適用範囲(Controller/Service/ネスト)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Springのバリデーションで@Validと@Validatedって両方見かけますけど、何が違うんですか?」

先生

「どちらもBean Validationを実行するアノテーションですが、使える場所や機能に違いがあるんですよ。」

生徒

「どっちを使えばいいのかいつも迷ってます…。ControllerでもServiceでも使えますよね?」

先生

「それでは、@Validと@Validatedの違いや、Controller・Service・ネストされたオブジェクトでの使い分け方を見ていきましょう。」

1. @Validと@Validatedの基本的な違い

1. @Validと@Validatedの基本的な違い
1. @Validと@Validatedの基本的な違い

@Validjavax.validationパッケージの標準アノテーションで、Java Bean Validationの仕様に従って入力チェックを行います。Springフレームワークに特化していないため、基本的なバリデーションしかできません。

@Validatedorg.springframework.validation.annotationに属するSpring独自のアノテーションで、グループ化されたバリデーションの実行や、Service層などでの使用にも柔軟に対応できます。

2. Controllerでの使い方:どちらも使えるが@Validで十分なケースが多い

2. Controllerでの使い方:どちらも使えるが@Validで十分なケースが多い
2. Controllerでの使い方:どちらも使えるが@Validで十分なケースが多い

Spring MVCのControllerでは、通常は@Validを使ってバリデーションを実行するのが一般的です。以下はその例です。


@PostMapping("/register")
public String register(@Valid UserForm form, BindingResult result) {
    if (result.hasErrors()) {
        return "formPage";
    }
    return "success";
}

ControllerではSpringが裏側でMethodValidationPostProcessorなどを適用してくれるため、@Validでも@Validatedでも違いはほとんど出ません。

3. Service層で使うなら@Validatedが必須

3. Service層で使うなら@Validatedが必須
3. Service層で使うなら@Validatedが必須

ServiceやComponentなど、SpringのDIコンテナで管理されるクラスでメソッド引数にバリデーションをかけたい場合は@Validatedが必要です。@Validでは動作しません。


@Service
@Validated
public class UserService {

    public void saveUser(@Valid UserForm form) {
        // この@Validは@Validatedで有効になる
    }
}

ServiceやRepositoryなどに直接バリデーションを適用する場合は、必ずクラスに@Validatedを付与する必要があります。

4. ネストされたオブジェクトのバリデーション

4. ネストされたオブジェクトのバリデーション
4. ネストされたオブジェクトのバリデーション

フォーム内にネストされたオブジェクト(例:住所など)がある場合、フィールドに@Validを付けておくことで、子オブジェクトのバリデーションも実行されます。


public class UserForm {

    @NotBlank
    private String name;

    @Valid
    private AddressForm address;
}

このように@ValidはネストされたBeanに対して有効です。@Validatedはネストの検証には使用できません。

5. グループバリデーションは@Validatedだけが対応

5. グループバリデーションは@Validatedだけが対応
5. グループバリデーションは@Validatedだけが対応

バリデーショングループを使うと、シチュエーション別に異なるルールを適用できます。この機能は@Validatedのみ対応しており、@Validでは使用できません。


public class UserForm {

    @NotNull(groups = Create.class)
    private String username;

    @NotNull(groups = Update.class)
    private String email;
}

呼び出し元でバリデーショングループを指定する場合は、次のように@Validated(Create.class)のように書きます。


@PostMapping("/create")
public String create(@Validated(Create.class) UserForm form, BindingResult result) {
    // Createグループに対してのみバリデーション実行
}

6. Controllerで使う時の選び方

6. Controllerで使う時の選び方
6. Controllerで使う時の選び方

基本的にControllerで使うバリデーションには@Validを使えば問題ありません。ただし、バリデーショングループを使いたい場合や、ServiceRepositoryでも同じオブジェクトをバリデートしたい場合は、@Validatedを使うようにするとよいでしょう。

7. 実行タイミングや注意点の違い

7. 実行タイミングや注意点の違い
7. 実行タイミングや注意点の違い

Controllerでの@Validは、HTTPリクエスト受け取り時点でバリデーションが走るのに対し、Service層ではAOP的に@Validatedで動作します。そのため、DIされていないクラスなどでは動かないこともあります。

また、Spring Bootで@Validatedを使うには、spring-boot-starter-validationの依存関係が必要なので注意しましょう。

8. テストコードでの使い分けについて

8. テストコードでの使い分けについて
8. テストコードでの使い分けについて

単体テストでDTOなどのバリデーションを手動でチェックする場合は、javax.validation.Validatorを使って検証できます。ここでも@Validatedを使うことで、グループごとの検証が可能です。


Validator validator = Validation.buildDefaultValidatorFactory().getValidator();
Set<ConstraintViolation<UserForm>> violations = validator.validate(form, Create.class);

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