カテゴリ: Servlet 更新日: 2025/10/22

JavaのHttpServletRequestWrapperのgetHeadersの使い方を完全ガイド!複数のHTTPヘッダー値を取得する方法

HttpServletRequestWrapperのgetHeadersメソッド
HttpServletRequestWrapperのgetHeadersメソッド

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「JavaのServletで、同じ名前のHTTPヘッダーが複数ある場合ってどうやって全部取得するんですか?」

先生

「そんなときはHttpServletRequestWrappergetHeaders()メソッドを使うと便利ですよ。これは指定した名前のすべてのヘッダー値を取得できます。」

生徒

「じゃあ、Cookieみたいに複数あるのも取れるんですね!」

先生

「そのとおりです。それでは実際の使い方を詳しく見ていきましょう!」

1. getHeadersメソッドとは

1. getHeadersメソッドとは
1. getHeadersメソッドとは

getHeaders()メソッドは、指定したヘッダー名に一致するすべてのヘッダー値を列挙型(Enumeration<String>)として返すメソッドです。

これはjavax.servlet.http.HttpServletRequestインターフェースに定義されており、HttpServletRequestWrapperでもオーバーライドや利用が可能です。

2. getHeadersの基本的な使い方

2. getHeadersの基本的な使い方
2. getHeadersの基本的な使い方

以下のコードは、HTTPリクエストから"Accept-Language"ヘッダーのすべての値を取得して表示する例です。


import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletRequestWrapper;
import java.util.Enumeration;

public class HeaderWrapper extends HttpServletRequestWrapper {
    public HeaderWrapper(HttpServletRequest request) {
        super(request);
    }

    public void printAcceptLanguages() {
        Enumeration<String> headers = getHeaders("Accept-Language");
        while (headers.hasMoreElements()) {
            String value = headers.nextElement();
            System.out.println("言語設定: " + value);
        }
    }
}

whileループで1つずつ列挙しながら取り出して処理できます。

3. getHeaderとの違い

3. getHeaderとの違い
3. getHeaderとの違い

getHeader()メソッドは、複数あるうちの「最初の1つ」だけを返します。一方、getHeaders()は該当する「すべての値」を返してくれます。

たとえば、クライアントがAccept-Language: jaAccept-Language: enの2つを送ってきた場合、getHeader()ではjaしか取得できませんが、getHeaders()ならjaenの両方が取得できます。

4. 応用例:全ヘッダーをまとめて出力

4. 応用例:全ヘッダーをまとめて出力
4. 応用例:全ヘッダーをまとめて出力

実用的な場面では、すべてのHTTPヘッダーをまとめてログに出力したいケースがあります。以下のコードでは、すべてのヘッダー名とその値を出力しています。


Enumeration<String> headerNames = request.getHeaderNames();
while (headerNames.hasMoreElements()) {
    String name = headerNames.nextElement();
    Enumeration<String> values = request.getHeaders(name);
    while (values.hasMoreElements()) {
        System.out.println(name + ": " + values.nextElement());
    }
}

デバッグ時やセキュリティログの取得時にとても役立ちます。

5. カスタムヘッダーとgetHeadersの相性

5. カスタムヘッダーとgetHeadersの相性
5. カスタムヘッダーとgetHeadersの相性

API開発などでは、X-Api-Keyのようなカスタムヘッダーがよく使われます。複数のキーや値を扱う場合にもgetHeaders()は非常に便利です。

セキュリティチェック、リクエスト分類、APIトークンの検出など、柔軟な処理が可能になります。

関連記事:
カテゴリの一覧へ
新着記事
Javaのラムダ式で戻り値とvoidの使い方を解説!returnの書き方も完全理解
Javaのメソッド参照とコンストラクタ参照の使い方を完全ガイド!初心者向けに::とClass::newを解説
Javaのラムダ式の書き方を徹底解説!アロー演算子->の基本と使い方
Thymeleafのth:eachの使い方!ループ回数やindexなどの繰り返し処理を学ぼう
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
Spring BootとJavaの互換性一覧!3.5/3.4/3.3はJava 21・17に対応してる?
No.2
Java&Spring記事人気No2
Spring Boot JPA入門:エンティティ/リポジトリの基本と作り方
No.3
Java&Spring記事人気No3
Javaの@Validアノテーションを徹底解説!初心者でもわかる入力値検証の基本
No.4
Java&Spring記事人気No4
Springの@Repositoryアノテーションの使い方を徹底解説!初心者でもわかるSpringフレームワークのデータアクセス