Spring Bootプロジェクト作成入門:Spring Initializrの正しい選び方
生徒
「Spring Bootでプロジェクトを作りたいんですけど、どうやって始めればいいですか?」
先生
「最初はSpring Initializr(スプリング・イニシャライザ)という便利なツールを使うのが一般的ですよ。Web上で必要な設定を選ぶだけで、すぐにSpring Bootのプロジェクトが作れます。」
生徒
「どの項目をどう選べば良いか、ちょっと不安です……」
先生
「大丈夫です。今回はSpring Initializrの使い方と、正しい設定の選び方を順番に説明していきますね!」
1. Spring Initializrとは?初心者が最初に使うべきツール
Spring Boot(スプリングブート)でWebアプリケーションやJavaアプリケーションの開発を始めるとき、多くの開発者が利用するのがSpring Initializrです。Spring Initializrは、Spring Boot公式のプロジェクト生成ツールで、Webブラウザ上から必要な設定を選ぶだけで、開発を始めるための基本的なファイルやフォルダをまとめて自動生成してくれます。
通常、Javaで新しいプロジェクトを一から準備する場合は、フォルダ構成を作ったり、必要なライブラリを設定したり、ビルド用の設定ファイルを用意したりする必要があります。Spring Initializrを使えば、こうした最初の準備を自動化できるため、プログラミング未経験者やSpring Boot初心者でもスムーズに学習を始められます。
生成されるSpring Bootプロジェクトには、Javaのソースコードを保存する場所や設定ファイルを保存する場所、アプリケーションを起動するための基本クラスなどがあらかじめ用意されています。つまりSpring Initializrは、何もない状態から作り始めるのではなく、Spring Boot開発に必要な土台を準備してくれる便利なツールだと考えると分かりやすいでしょう。
Spring Bootでは複雑な設定をできるだけ減らし、少ない設定でWebアプリケーションを開発できる仕組みが整えられています。その入口となるのがSpring Initializrです。初めてSpring Bootを学ぶ場合は、まずSpring Initializrがどのような役割を持つツールなのかを理解しておくことで、その後のプロジェクト作成やSpring Boot開発の流れも理解しやすくなります。
2. Spring Initializrにアクセスする方法
Spring Initializrは、Webブラウザから公式サイトにアクセスして利用できます。専用のソフトウェアをパソコンへインストールする必要はなく、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザがあれば、すぐにSpring Bootプロジェクトの作成を始められます。
Spring Initializrの公式サイトは以下です。
公式サイトを開くと、Spring Bootのプロジェクトを作成するための画面が表示されます。プログラミング未経験の方は項目が多く見えて難しく感じるかもしれませんが、最初からすべての意味を覚える必要はありません。画面上で必要な設定を順番に選択していくことで、Spring Boot開発に必要なプロジェクトの雛形を作成できます。
なお、Spring Initializrはブラウザ上でプロジェクトそのものを開発するサービスではありません。Spring Bootプロジェクトを始めるためのファイル一式を作成するためのツールです。まずは公式サイトへアクセスしてプロジェクト作成画面を表示できれば準備は完了です。次から、それぞれの設定項目を順番に確認していきましょう。
3. Projectの選択:MavenかGradleか
Spring InitializrのProjectでは、Spring Bootプロジェクトを管理するためのビルドツールとして、主にMavenまたはGradleを選択します。ビルドツールとは、Javaプログラムのコンパイルや必要なライブラリの取得、アプリケーションの実行やテストなどをまとめて管理してくれる仕組みです。
- Maven:Java開発で広く利用されている定番のビルドツールです。設定は主に
pom.xmlというファイルに記述します。 - Gradle:柔軟性が高く、効率よくビルドできるビルドツールです。設定には
build.gradleなどのファイルを使用します。
プログラミング未経験者やSpring Boot初心者で、どちらを選べばよいか迷った場合は、まずMavenを選ぶと理解しやすいでしょう。MavenはJavaやSpring Bootの学習教材、サンプルコード、エラー解決に関する情報が豊富で、初めてビルドツールを扱う場合でも調べながら進めやすい特徴があります。
MavenとGradleのどちらを選んでもSpring Bootアプリケーションは開発できます。そのため、最初から両方を覚える必要はありません。まずはMavenを使ってSpring Bootプロジェクトの基本的な構成や開発の流れに慣れてから、必要になった段階でGradleを学ぶと理解しやすくなります。
4. Languageの選択:Javaを選ぼう
Spring InitializrのLanguageでは、Spring Bootプロジェクトで使用するプログラミング言語を選択します。選択肢にはJava、Kotlin、Groovyがありますが、Spring Bootを初めて学ぶ初心者にはJavaがおすすめです。
JavaはSpring Bootで広く利用されているプログラミング言語で、入門書や公式ドキュメント、サンプルコード、エラーの解決方法などの情報が豊富です。そのため、プログラミング未経験者でも、分からないことを調べながら学習を進めやすいというメリットがあります。
例えば、Javaでは次のようにクラスを作成して処理を記述します。Spring Bootでも、このJavaの基本的な書き方を土台としてアプリケーションを開発していきます。
public class HelloJava {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello, Java!");
}
}
この例では、HelloJavaというクラスの中で文字を画面に表示しています。Spring Bootでは、ここからさらにWebアプリケーション向けの機能を加えていきますが、基本となるのはJavaのクラスやメソッドです。
KotlinやGroovyでもSpring Bootを利用できますが、初めてSpring BootとJavaを学ぶ場合は、まずJavaを選択しておくとよいでしょう。Javaを選ぶことで、Spring Boot初心者向けの教材やサンプルと同じ環境を作りやすくなり、その後の学習も進めやすくなります。
5. Spring Bootバージョンの選び方
Spring InitializrのSpring Bootでは、作成するプロジェクトで使用するSpring Bootのバージョンを選択します。初心者の場合は、特別な理由がなければ、画面に表示されている安定版の中から新しいバージョンを選ぶのが基本です。
バージョンの候補には、正式に利用できる安定版だけでなく、開発途中のバージョンが表示されることがあります。Spring Bootを初めて学習するときは、試験的なバージョンではなく、通常利用を想定した安定版を選ぶことで、予期しないエラーやライブラリの互換性問題を避けやすくなります。
また、Spring Bootのバージョンによって、利用できるJavaのバージョンや関連ライブラリの組み合わせが異なる場合があります。そのため、書籍や研修教材、既存のSpring Bootプロジェクトを参考にして開発する場合は、教材や開発環境で指定されているバージョンに合わせることも大切です。
どのSpring Bootバージョンを選べばよいか分からない初心者は、まずSpring Initializrで選択できる安定版を基準にするとよいでしょう。実務ではプロジェクトごとに使用するバージョンが決められていることも多いため、その場合は開発チームの指定を優先します。
6. Project Metadataの入力方法
Spring InitializrのProject Metadataでは、作成するSpring Bootプロジェクトの名前やJavaのパッケージ名など、プロジェクトの基本情報を設定します。プログラミング初心者には少し分かりにくい項目もありますが、それぞれの役割を理解すれば難しくありません。
- Group:Javaのパッケージ名の先頭部分として使われます。学習用であれば
com.exampleのような値を使用できます。 - Artifact:作成するSpring Bootプロジェクトを識別する名前です。例えば
demoやsampleappなどを指定します。 - Name:プロジェクトの名前です。通常はArtifactを入力すると同じような値が自動的に設定されます。
- Description:プロジェクトが何をするものなのかを説明する項目です。学習用であれば初期値のままでも問題ありません。
- Package name:Javaのクラスを整理するためのパッケージ名です。GroupとArtifactの内容をもとに自動生成されるため、初心者は基本的にそのままで構いません。
例えば、Groupをcom.example、Artifactをdemoと設定すると、Javaのパッケージ名にはcom.example.demoのような名前が使われます。パッケージとは、Javaのクラスを用途ごとに整理するためのフォルダのような仕組みです。
Spring Bootを初めて学ぶ場合は、Groupをcom.example、Artifactをdemoとして始めても問題ありません。実際の開発では会社名やサービス名に合わせて設定することもありますが、学習段階では分かりやすい名前を付けることが大切です。
Project Metadataで設定した内容は、生成されるSpring Bootプロジェクトの名前やJavaのパッケージ構成にも関係します。あとから変更することもできますが、最初に分かりやすく入力しておくと、EclipseやIntelliJ IDEAでプロジェクトを開いたときにも構成を理解しやすくなります。
7. PackagingとJavaバージョンの選択
Packagingには2つの選択肢があります。
- Jar:基本的なJavaアプリケーション形式
- War:Tomcatなどのサーバーにデプロイする形式
初心者や個人開発であれば、基本的にJarで十分です。
Javaのバージョンは、自分の開発環境に合わせて選びましょう。Java 17やJava 21がよく使われます。
8. Dependencies(依存関係)の追加方法とおすすめ
Spring Initializrでは、使いたい機能を「Dependencies(依存関係)」として追加できます。
初心者におすすめの依存関係は次の通りです:
- Spring Web:REST APIやWebアプリを作るなら必須
- Spring Boot DevTools:ホットリロード機能で開発が快適に
- Thymeleaf:テンプレートエンジン。画面付きWebアプリ向け
- Spring Data JPA:データベース操作を楽にしてくれる
- H2 Database:インメモリ型の軽量DB。開発中に便利
これらを選択しておけば、基本的なWebアプリはすぐに動かせます。
9. 最後に「Generate」ボタンでダウンロード
すべての設定が終わったら、「Generate」ボタンをクリックして、Spring Bootプロジェクトをダウンロードしましょう。
ダウンロードしたZIPファイルを解凍すれば、すぐに開発に入れます。IDE(IntelliJ IDEAやEclipse)でプロジェクトを開き、「Spring Bootを使ったJava Webアプリケーション開発」をスタートできます。
10. Spring InitializrのHTML構造を確認しよう(参考)
参考までに、HTMLの雛形構成は以下のようになります。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>Spring Boot App</title>
</head>
<body>
<h1>Hello, Spring Boot!</h1>
</body>
</html>
11. よくある質問とトラブルシューティング
Q. IntelliJで開こうとするとエラーが出るのですが?
→ プロジェクトをimportではなくopenで開いてみてください。また、Java SDKのバージョンが一致しているかも確認しましょう。
Q. 依存関係を選びすぎた気がするけど大丈夫?
→ 必要最小限にしておく方が、エラー発生時の原因特定がしやすくなります。
まとめ
Spring Bootで新しいJavaプロジェクトを始めるときは、最初のプロジェクト構成を正しく決めることがとても重要です。Spring Initializrを利用すれば、ビルドツール、プログラミング言語、Spring Bootのバージョン、プロジェクト情報、パッケージ形式、Javaのバージョン、必要な依存関係を画面から選択し、Spring Bootプロジェクトのひな形を簡単に作成できます。初心者が一から設定ファイルを作成する必要がなく、Spring Bootの学習を始めるための準備を短時間で整えられる点が大きな特徴です。
Spring Initializrを使うときは、表示されている項目を何となく選ぶのではなく、それぞれが何を決めているのかを理解しておくことが大切です。特にMavenとGradleの違い、Javaのバージョン、JarとWarの違い、GroupとArtifactの役割、Dependenciesで追加する機能は、プロジェクトを作成した後の構成にも関係します。最初に基本的な意味を理解しておけば、Spring Bootプロジェクトを作り直す回数を減らし、開発環境のトラブルにも対応しやすくなります。
Spring InitializrはSpring Bootプロジェクト作成の出発点
Spring Initializrは、Spring Bootプロジェクトに必要な基本設定を選択して、すぐに開発を始められる状態のプロジェクトを生成するためのツールです。Spring Bootでは多くの設定が自動化されていますが、プロジェクトを開始するときには、どのビルドツールを使うのか、どのJavaバージョンを使うのか、Webアプリケーションを作るのか、データベースを利用するのかといった情報が必要になります。Spring Initializrでは、これらを画面上で選択できるため、初心者でも必要な構成を確認しながらプロジェクトを作成できます。
Spring Bootを学び始めたばかりの段階では、設定ファイルを手作業で一から書くよりも、Spring Initializrで生成されたプロジェクトを確認しながら構成を覚える方法が分かりやすいでしょう。生成されたプロジェクトを見ることで、Javaソースを置く場所、設定ファイルを置く場所、テストコードを置く場所、MavenやGradleの設定ファイルなど、Spring Bootプロジェクトの基本構造も自然に理解できます。
MavenとGradleはビルドツールとして役割を理解しよう
Spring InitializrのProjectでは、MavenやGradleなどのビルドツールを選択します。ビルドツールは、必要なライブラリを管理したり、Javaコードをコンパイルしたり、テストを実行したり、アプリケーションを実行可能な形式へまとめたりするために使われます。Spring Bootの開発では、単にJavaファイルだけを扱うのではなく、多くのライブラリを組み合わせるため、依存関係を管理するビルドツールが重要になります。
初心者がSpring Bootを学ぶ場合は、記事で紹介したようにMavenから始めると構成を追いやすくなります。Mavenでは主にpomファイルへ依存関係を記述し、Spring WebやThymeleaf、Spring Data JPAなどの機能を追加します。Gradleを利用する場合でも目的は同じで、ビルドや依存関係の管理を担当します。最初は両方を同時に覚えようとせず、どちらか一つでSpring Bootプロジェクトの流れを理解することが大切です。
Languageでは学習や開発に使う言語を選択する
Spring InitializrのLanguageでは、Spring Bootアプリケーションをどのプログラミング言語で作成するかを選択します。記事ではJavaを使ってSpring Bootを学習する構成を紹介しています。Javaを選択すると、生成されたプロジェクトにはJava用のソースディレクトリやSpring Bootの起動クラスが用意され、そのままJavaによるWebアプリケーション開発を始められます。
Spring BootをJavaで学ぶ場合は、クラス、メソッド、アノテーション、インターフェースなどJavaの基本知識とSpringの仕組みを結び付けて理解していくことになります。Spring InitializrでJavaを選ぶことは単なる画面上の設定ではなく、これから作成するプロジェクト全体の開発言語を決める重要な選択です。
Spring Bootのバージョンはプロジェクト全体に影響する
Spring Bootのバージョンを選択するときは、基本的には安定版を基準に考えます。学習用のプロジェクトであれば、利用する教材や開発環境との組み合わせも確認しておくと安心です。Spring Bootのバージョンによって、利用できるライブラリや必要なJavaバージョン、設定方法などが変わることがあるため、プロジェクトの途中で理由なく変更するのではなく、最初に使用する環境をそろえておくことが大切です。
チーム開発では、自分だけが動く環境ではなく、参加するメンバーが同じ条件で動かせることも重要です。Spring Bootのバージョン、Javaのバージョン、MavenやGradleの種類などを共有しておけば、同じソースコードなのに一人だけ実行できないといった問題を減らせます。Spring Initializrの設定内容は、その後の開発環境を決める設計情報の一部として考えるとよいでしょう。
GroupとArtifactはプロジェクトの名前と構造に関係する
Project MetadataにあるGroupとArtifactは、Spring Bootプロジェクトを識別するための基本情報です。Groupには組織やプロジェクトを表す名前を指定し、Artifactにはアプリケーションを表す名前を指定します。初心者向けの練習では、記事で紹介されているような分かりやすい値から始めても問題ありませんが、それぞれがプロジェクトの識別情報として使われることを理解しておきましょう。
Package nameはJavaクラスを配置するパッケージにも関係します。Spring Bootでは、起動クラスを基準としてコンポーネントスキャンが行われる構成を利用することが多いため、ControllerやServiceなどのパッケージ配置を考えるうえでも最初のパッケージ名は重要です。あとからクラスが増えても整理しやすいように、プロジェクトの目的が分かる命名を意識すると管理しやすくなります。
JarとWarの違いを知ってPackagingを選ぼう
Packagingでは、生成するアプリケーションをどの形式でまとめるかを選択します。記事では初心者や個人開発ではJarを基本として紹介しています。Spring Bootは組み込みサーバーを利用してアプリケーションを実行できるため、Jar形式で作成してそのまま起動する流れを学ぶと、Spring Bootらしい開発方法を理解しやすくなります。
Warは外部のアプリケーションサーバーへ配置するような構成で利用されることがあります。最初の学習段階では、必要性が分からないままWarを選択するのではなく、JarでSpring Bootアプリケーションがどのように起動するのかを確認するとよいでしょう。Packagingの違いはファイルの拡張子だけではなく、アプリケーションをどのように実行し配置するかという考え方につながります。
Javaバージョンは開発環境とそろえることが大切
Spring Initializrで選択するJavaバージョンは、自分のパソコンや開発環境で利用するJavaと合わせることが重要です。記事ではJava十七やJava二十一が例として紹介されています。Spring Initializr側ではあるJavaバージョンを選んでいるのに、EclipseやIntelliJ IDEAで別のJavaを使用していると、プロジェクトを開いたときや実行したときにエラーになることがあります。
Spring Bootプロジェクトが起動しない場合は、Javaコードだけを確認するのではなく、プロジェクトで設定されているJavaバージョンと、IDEが実際に使用しているJavaのバージョンが一致しているか確認することが大切です。Spring Initializrでの設定とローカル環境をそろえるという意識を持つだけでも、初心者が遭遇しやすい環境構築の問題を減らせます。
Dependenciesは作りたい機能に合わせて必要なものだけ選ぶ
Dependenciesは、Spring Bootプロジェクトに追加したい機能を選択する項目です。Webアプリケーションを作成する場合はSpring Web、HTML画面をThymeleafで作る場合はThymeleaf、データベース操作をJPAで行う場合はSpring Data JPA、開発を補助する機能を利用する場合はSpring Boot DevToolsなどを追加できます。
学習開始時に重要なのは、便利そうな依存関係をすべて追加することではありません。利用しない機能まで大量に追加すると、プロジェクト構成が複雑になり、エラーが起きたときに原因を探しにくくなります。まずは作りたいアプリケーションに必要な機能だけを追加し、学習が進んで新しい機能が必要になった時点で依存関係を追加する方法が分かりやすいでしょう。
たとえば、最初に画面を表示するだけのSpring BootとThymeleafの練習をするのであれば、Spring WebとThymeleafを中心に構成できます。その後、データベースへの登録や検索を学ぶ段階でSpring Data JPAやデータベース関連の依存関係を追加すると、それぞれのライブラリが何のために必要なのか理解しながら進められます。
生成されたSpring Bootの起動クラスを確認しよう
Spring Initializrでプロジェクトを生成すると、Spring Bootアプリケーションを起動するためのクラスも用意されます。最初は難しく見えるかもしれませんが、基本形は非常に短く、@SpringBootApplicationが付いたクラスのmainメソッドからSpring Bootを起動します。
import org.springframework.boot.SpringApplication;
import org.springframework.boot.autoconfigure.SpringBootApplication;
@SpringBootApplication
public class DemoApplication {
public static void main(String[] args) {
SpringApplication.run(DemoApplication.class, args);
}
}
この起動クラスは、Spring Bootプロジェクトを実行するときの入口です。Spring Initializrが最初から用意してくれるため、初心者はまず内容を大きく変更せず、そのまま実行してアプリケーションが起動することを確認するとよいでしょう。正常に起動できたことを確認してからControllerやThymeleafの画面を追加すると、どの作業で問題が発生したのか切り分けやすくなります。
Generateした後はZIPを解凍してIDEで開く
Spring Initializrで必要な設定を選択したら、Generateによってプロジェクトを生成します。ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、Spring Bootプロジェクトとして必要なファイルやディレクトリが作成されています。そのプロジェクトをEclipseやIntelliJ IDEAなどのIDEで開けば、Javaコードの編集やアプリケーションの実行を開始できます。
IDEでプロジェクトを開いた直後は、MavenやGradleが必要な依存関係を取得する処理が行われることがあります。そのため、開いた瞬間にすべてのエラー表示を判断するのではなく、依存関係の読み込みが完了しているかも確認しましょう。プロジェクトが正常に読み込まれたら、最初にSpring Bootの起動クラスを実行し、アプリケーションが起動できるか確認することが基本です。
最初は小さな構成で起動確認することがトラブル対策になる
Spring Boot初心者がプロジェクト作成でつまずいたときは、一度に多くの機能を追加していることがあります。Web画面、データベース、認証、メール送信などを最初からすべて追加すると、エラーが発生したときに原因を特定しにくくなります。まずSpring Initializrで最小限の依存関係を選び、プロジェクトが正常に起動することを確認してから機能を増やす方法が安全です。
エラーが発生した場合は、Javaのバージョン、Spring Bootのバージョン、依存関係、IDEの設定、プロジェクトの読み込み状態などを順番に確認します。IntelliJ IDEAで開く方法やJava SDKの設定など、IDE側の問題も考えられるため、Spring Initializrの設定だけが原因だと決めつけないことも大切です。
Spring Initializrの設定は開発目的から逆算しよう
Spring Initializrの正しい選び方を身に付けるためには、項目を暗記するよりも、これから何を作りたいのかを先に考えることが大切です。画面付きのWebアプリケーションを作りたいならSpring WebとThymeleaf、データベースを利用したいならSpring Data JPAなど、目的から必要な機能を考えるとDependenciesを選びやすくなります。
同じように、Javaで学ぶならLanguageはJava、Spring Bootらしい基本的な起動方法を学ぶならPackagingはJar、学習環境に合わせてJavaバージョンを決めるというように、一つ一つの設定には理由があります。理由を説明できる状態でプロジェクトを生成できれば、別のSpring Bootアプリケーションを作るときにも自分で適切な設定を選べるようになります。
Spring Initializrを使ったSpring Bootプロジェクト作成は、JavaのWebアプリケーション開発を始めるための最初の工程です。Project、Language、Spring Boot、Project Metadata、Packaging、Java、Dependenciesの意味を理解し、GenerateしたプロジェクトをIDEで開いて起動確認するところまでを一つの流れとして覚えましょう。最初の設定を丁寧に行うことで、その後のController、Thymeleaf、Spring Data JPAなどの学習も進めやすくなります。
生徒
「Spring Initializrは、Spring Bootプロジェクトに必要な設定を選んで、最初のひな形を作るためのツールなんですね。」
先生
「はい。最初から設定ファイルを全部作るのではなく、必要な項目を選択して基本構成を生成できるので、Spring Bootを学び始めるときにも便利です。」
生徒
「Projectで選ぶMavenやGradleは、ライブラリの管理やビルドを担当するんですね。」
先生
「そのとおりです。初心者のうちは一つのビルドツールに絞って、依存関係をどのように管理しているのか確認しながら進めると理解しやすくなります。」
生徒
「Spring BootのバージョンとJavaのバージョンは、適当に選ぶのではなく開発環境と合わせる必要があるんですね。」
先生
「はい。特にJavaのバージョンがプロジェクト設定とIDEで違っていると、実行時のトラブルにつながることがあります。同じ環境になるように確認しましょう。」
生徒
「GroupやArtifactも単なる入力欄ではなく、プロジェクトの識別やパッケージ構成に関係するんですね。」
先生
「そうです。練習では分かりやすい名前でも構いませんが、それぞれが何を表しているのか理解して入力することが大切です。」
生徒
「Packagingは、最初のSpring Boot学習ならJarから始めると分かりやすいということですね。」
先生
「はい。Spring Bootのアプリケーションを起動して動かす基本を学ぶなら、まずJar形式で流れを確認するとよいでしょう。」
生徒
「Dependenciesは便利そうなものを全部入れるのではなく、今作りたい機能に必要なものを選ぶんですね。」
先生
「その考え方が重要です。画面を作るならSpring WebとThymeleaf、データベースを扱う段階になったらSpring Data JPAというように、学習内容に合わせて追加すると役割を理解しやすくなります。」
生徒
「Generateした後はZIPを解凍してIDEで開き、最初に起動できるか確認したほうがいいですか。」
先生
「はい。何も追加していない状態で正常に起動することを確認しておくと、その後にエラーが発生したとき、どの変更が原因なのか判断しやすくなります。」
生徒
「プロジェクトが開けない場合は、SpringのコードだけではなくJava SDKや依存関係の読み込みも確認するんですね。」
先生
「そのとおりです。環境構築の問題では、Spring Bootの設定、Java、IDE、MavenやGradleなど複数の場所を順番に確認することが大切です。」
生徒
「まずはSpring WebとThymeleafくらいの小さな構成でプロジェクトを作って、起動してみます。」
先生
「その進め方なら分かりやすいです。Spring Initializrの各項目を選んだ理由を自分で説明できるようになると、次に別のSpring Bootプロジェクトを作るときにも迷いにくくなります。」
生徒
「Spring Initializrはただのダウンロード画面ではなく、Spring Bootの開発環境を決める最初の設計なんですね。」
先生
「そう考えると理解しやすいです。プロジェクト作成、IDEでの読み込み、起動確認までを一つの基本手順として身に付けて、そこからWeb画面やデータベース処理へ進んでいきましょう。」