カテゴリ: Spring 更新日: 2026/01/04

Springのカスタムバリデータ作成を完全ガイド!@ConstraintとConstraintValidatorの使い方

カスタムバリデータ作成:@Constraint/ConstraintValidator 実装手順
カスタムバリデータ作成:@Constraint/ConstraintValidator 実装手順

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「@NotNullとか@Sizeみたいなアノテーション以外に、オリジナルのバリデーションって作れますか?」

先生

「Springでは自分でバリデーションアノテーションを定義して、独自のルールを実装できますよ。」

生徒

「自作できるんですね!どんな時に使うんですか?」

先生

「たとえば『特定の値だけOK』『2つの値が一致している』みたいな、標準のアノテーションでは足りないときに使います。今日はその作り方を一緒に見ていきましょう。」

1. カスタムバリデータを作る流れ

1. カスタムバリデータを作る流れ
1. カスタムバリデータを作る流れ

Springでカスタムバリデーションアノテーションを作成するには、以下の3ステップが必要です。

  • アノテーションの作成@Constraint付き)
  • バリデータクラスの実装ConstraintValidatorインタフェース)
  • DTOやEntityに適用

今回は「値がアルファベットのみかどうか」を検証する@AlphabetOnlyというカスタムバリデータを例に進めます。

2. アノテーションを定義する

2. アノテーションを定義する
2. アノテーションを定義する

まずは自作のバリデーションアノテーションを定義します。@Constraintアノテーションで、どのバリデータクラスを使うか指定します。


@Documented
@Constraint(validatedBy = AlphabetOnlyValidator.class)
@Target({ ElementType.FIELD })
@Retention(RetentionPolicy.RUNTIME)
public @interface AlphabetOnly {
    String message() default "アルファベットのみを入力してください";
    Class<?>[] groups() default {};
    Class<? extends Payload>[] payload() default {};
}

このアノテーションはフィールドに対して使えるようにElementType.FIELDにしています。

3. ConstraintValidatorを実装する

3. ConstraintValidatorを実装する
3. ConstraintValidatorを実装する

次に、実際のチェックロジックをConstraintValidatorインタフェースで実装します。第一引数にアノテーション型、第二引数に対象の型を指定します。


public class AlphabetOnlyValidator implements ConstraintValidator<AlphabetOnly, String> {

    @Override
    public void initialize(AlphabetOnly constraintAnnotation) {
        // 初期化処理が必要ならここに書く
    }

    @Override
    public boolean isValid(String value, ConstraintValidatorContext context) {
        if (value == null) return true; // @NotNullと併用する前提
        return value.matches("^[A-Za-z]+$");
    }
}

nullチェックは別のアノテーション(例:@NotNull)で行う前提で、nullならtrueを返します。

4. DTOに適用して使ってみる

4. DTOに適用して使ってみる
4. DTOに適用して使ってみる

あとは通常のアノテーションと同じように、DTOやFormクラスのフィールドに付けるだけです。


public class UserForm {

    @AlphabetOnly
    private String username;

    // その他フィールド...
}

5. Controllerでの使い方とエラーメッセージの表示

5. Controllerでの使い方とエラーメッセージの表示
5. Controllerでの使い方とエラーメッセージの表示

Controllerでは@Valid@Validatedを使ってバリデーションを実行します。


@PostMapping("/submit")
public String submit(@Valid UserForm form, BindingResult result) {
    if (result.hasErrors()) {
        return "formPage";
    }
    return "success";
}

Thymeleafでエラー表示するHTMLコードの例は次のようになります。


<div>
    <label>ユーザー名</label>
    <input type="text" th:field="*{username}" />
    <div th:if="${#fields.hasErrors('username')}" th:errors="*{username}"></div>
</div>

6. カスタムバリデータの実用例

6. カスタムバリデータの実用例
6. カスタムバリデータの実用例

実務でよくあるユースケースをいくつか紹介します。

  • パスワード強度チェック(英数字記号混在など)
  • 郵便番号や電話番号の形式
  • 日付の範囲チェック(開始日<終了日)
  • 重複チェック(既存データとの照合)※DBアクセスには注意

Springのカスタムバリデータを使えば、複雑な業務ロジックも明確で再利用性の高い形に落とし込むことができます。

7. バリデータに依存注入(DI)したい場合

7. バリデータに依存注入(DI)したい場合
7. バリデータに依存注入(DI)したい場合

バリデータクラスにSpringの@Componentを付けておけば、DIも可能になります。ただしその場合はSpringConstraintValidatorFactoryを使うように設定しておくと安全です。

また、@AutowiredでServiceなどを注入し、外部APIやデータベースとの連携を行うことも可能ですが、パフォーマンスや依存性には注意が必要です。

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