カテゴリ: Spring 更新日: 2026/01/07

Springのグループバリデーションで新規作成と更新のルールを切り替える方法【初心者向け完全ガイド】

グループバリデーション:新規作成/更新でルールを切り替える
グループバリデーション:新規作成/更新でルールを切り替える

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Springで入力バリデーションをしてるんですけど、新規登録のときと編集のときでルールを変えたいです!」

先生

「なるほど。Springではグループバリデーションという機能を使うことで、新規作成と更新で異なるバリデーションルールを設定できますよ。」

生徒

「それってどうやって設定するんですか?注釈の使い方がよくわからなくて…」

先生

「それでは、グループバリデーションの基本と、Spring Bootでの具体的な使い方を詳しく見ていきましょう!」

1. Springのバリデーションとは?

1. Springのバリデーションとは?
1. Springのバリデーションとは?

Spring FrameworkやSpring Bootでは、@Valid@Validatedを使って、フォーム入力値やリクエストパラメータのバリデーションを行うことができます。よく使われる注釈には、@NotNull@Size@Emailなどがあり、Java Bean Validation(JSR 380)に準拠しています。

これらのバリデーションは、フォームの共通ルールに対して適用されますが、新規作成と更新で異なるルールを適用したい場合、グループバリデーションの機能が必要になります。

2. グループバリデーションとは?

2. グループバリデーションとは?
2. グループバリデーションとは?

グループバリデーションとは、Bean Validationで定義された複数のバリデーショングループを切り替えて使い分ける機能です。たとえば、以下のようなケースで活躍します:

  • 新規登録時には、すべての項目が必須
  • 更新時には、メールアドレスやパスワードは変更しなくてもよい

このような異なる入力条件を整理することで、柔軟な入力チェックが可能になります。

3. グループバリデーションを使う準備

3. グループバリデーションを使う準備
3. グループバリデーションを使う準備

まずは、バリデーショングループを定義するインタフェースを用意します。ここでは、新規作成用と更新用の2つのグループを定義します。


public interface CreateGroup {}
public interface UpdateGroup {}

次に、エンティティやフォームクラスにバリデーション注釈を設定します。注釈にはgroups属性を使って、どのグループに属するかを明示します。


public class UserForm {

    @NotNull(groups = UpdateGroup.class)
    private Long id;

    @NotBlank(groups = {CreateGroup.class, UpdateGroup.class})
    private String name;

    @Email(groups = CreateGroup.class)
    @NotBlank(groups = CreateGroup.class)
    private String email;

    @Size(min = 8, groups = CreateGroup.class)
    private String password;

    // ゲッター・セッター省略
}

4. @Validatedでグループを指定する

4. <code>@Validated</code>でグループを指定する
4. @Validatedでグループを指定する

Spring MVCでは、@Validatedを使ってコントローラーでどのバリデーショングループを有効にするか指定します。


@PostMapping("/users")
public String createUser(@Validated(CreateGroup.class) @ModelAttribute UserForm form, BindingResult result) {
    if (result.hasErrors()) {
        return "user_form";
    }
    // 保存処理など
    return "redirect:/users";
}

@PostMapping("/users/{id}")
public String updateUser(@Validated(UpdateGroup.class) @ModelAttribute UserForm form, BindingResult result) {
    if (result.hasErrors()) {
        return "user_form";
    }
    // 更新処理など
    return "redirect:/users";
}

このように、処理ごとに異なるグループを指定することで、バリデーションルールを柔軟に変更できます。

5. @RequestBodyの場合の注意点

5. <code>@RequestBody</code>の場合の注意点
5. @RequestBodyの場合の注意点

フォームではなく、JSONで受け取るような@RequestBodyを使う場合でも同じように@Validatedとグループを指定することができます。


@PostMapping("/api/users")
public ResponseEntity<?> createApiUser(@Validated(CreateGroup.class) @RequestBody UserForm form) {
    // バリデーション結果は自動で例外に
    return ResponseEntity.ok().build();
}

@Validではグループ指定ができないため、必ず@Validatedを使うようにしましょう。

6. グループの複数指定や継承も可能

6. グループの複数指定や継承も可能
6. グループの複数指定や継承も可能

1つの項目に対して、複数のグループでバリデーションしたい場合は、配列で指定可能です。また、グループインタフェースを継承して階層化もできます。


public interface AllGroup extends CreateGroup, UpdateGroup {}

このようにまとめて定義することで、複数のバリデーションルールを簡潔に管理できます。

7. よくあるエラーと対処法

7. よくあるエラーと対処法
7. よくあるエラーと対処法

グループバリデーションで初心者がつまずきやすいポイントをいくつか紹介します:

  • @Validを使っている → @Validatedに変更
  • groups指定がない → 対象の注釈にgroups属性を追加
  • Bean Validationの依存が不足 → spring-boot-starter-validationを追加

これらのエラーを確認すれば、多くの問題は解決できます。

8. テンプレートエンジンでの連携(Thymeleafなど)

8. テンプレートエンジンでの連携(Thymeleafなど)
8. テンプレートエンジンでの連携(Thymeleafなど)

Spring Bootでは、Thymeleafなどのテンプレートエンジンと組み合わせて、エラーメッセージの表示も行えます。バリデーションエラーを画面に表示する方法の例は以下の通りです。


<form th:action="@{/users}" th:object="${userForm}" method="post">
    <input type="text" th:field="*{name}" />
    <div th:if="${#fields.hasErrors('name')}" th:errors="*{name}"></div>
    <button type="submit">送信</button>
</form>

このようにすれば、バリデーションエラーがビューに反映され、ユーザーにわかりやすく伝えることができます。

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