カテゴリ: JSP 更新日: 2026/01/22

EL式の基本構文まとめ!${}で使う書き方のルールを解説

EL式の基本構文まとめ!${}で使う書き方のルールを解説
EL式の基本構文まとめ!${}で使う書き方のルールを解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、JSPでEL式っていう${}の記述が出てきたんですが、どうやって使えばいいんですか?」

先生

「良い質問です。EL式は、JSPで変数の値を表示したり、条件を判定したりする便利な構文なんです。」

生徒

「Javaのコードを<% %>で書くよりも簡単に見えますね?」

先生

「そうですね。EL式はとてもシンプルな構文なので、初心者にもおすすめです。それでは基本的な書き方を一緒に見ていきましょう!」

1. EL式の基本構文とは?

1. EL式の基本構文とは?
1. EL式の基本構文とは?

EL式(Expression Language)は、JSPで変数の値を参照したり、条件を判定するための記法です。EL式は${}という構文で書き、Javaコードを使わずに値を表示できるのが特徴です。

基本構文は以下のとおりです。


<p>こんにちは、${userName} さん!</p>

この場合、userNameという変数がJSPのスコープに存在すれば、その値が画面に表示されます。

2. EL式で参照できるスコープの順序

2. EL式で参照できるスコープの順序
2. EL式で参照できるスコープの順序

EL式で変数を参照するとき、JSPは以下のスコープの順番で変数を探します。

  • pageスコープ
  • requestスコープ
  • sessionスコープ
  • applicationスコープ

つまり、同じ名前の変数が複数のスコープに存在するときは、最も狭いスコープの変数が優先されるということです。

3. スコープを明示して変数を参照する

3. スコープを明示して変数を参照する
3. スコープを明示して変数を参照する

変数名が重複していたり、明確にスコープを指定したい場合は、以下のように書くことができます。


${pageScope.name}
${requestScope.name}
${sessionScope.name}
${applicationScope.name}

このように書くことで、どのスコープにある変数なのかを明示的に指定できます。

4. JavaBeansのプロパティアクセス

4. JavaBeansのプロパティアクセス
4. JavaBeansのプロパティアクセス

EL式では、オブジェクトのプロパティに簡単にアクセスすることができます。たとえば、Userというオブジェクトにnameというプロパティがある場合、次のように記述します。


${user.name}

このとき、内部的にはgetName()メソッドが呼び出されます。セッターやゲッターが正しく実装されている必要があります。

5. 配列やリストの要素を取り出す構文

5. 配列やリストの要素を取り出す構文
5. 配列やリストの要素を取り出す構文

配列やリストの要素にアクセスする場合、インデックス番号を使って参照することができます。


${fruits[0]}

このように書けば、配列fruitsの0番目の要素が表示されます。リストにも同じ構文が使えます。

6. Mapの値をEL式で取得する方法

6. Mapの値をEL式で取得する方法
6. Mapの値をEL式で取得する方法

EL式では、Mapの値にも簡単にアクセスできます。以下は、userMapというMapからemailの値を取得する例です。


${userMap["email"]}

文字列キーを使って、目的の値を取り出すことができます。シングルクォート'email'でも動作します。

7. nullや空値の判定に使えるempty演算子

7. nullや空値の判定に使えるempty演算子
7. nullや空値の判定に使えるempty演算子

EL式では、変数がnullまたは空であるかを判定するemptyという演算子があります。以下のように使います。


${empty userName}

この式は、userNamenullまたは空文字列の場合にtrueを返します。

8. 条件判定に使える比較演算子

8. 条件判定に使える比較演算子
8. 条件判定に使える比較演算子

EL式では以下のような比較演算子を使って、条件判定を行うことができます。

  • ==:等しい
  • !=:等しくない
  • >:より大きい
  • <:より小さい
  • >=:以上
  • <=:以下

たとえば、スコアが60以上かを判定するには以下のように書きます。


<c:if test="${score >= 60}">
    合格です
</c:if>

9. 論理演算子の使い方(and / or)

9. 論理演算子の使い方(and / or)
9. 論理演算子の使い方(and / or)

複数条件を組み合わせる場合には、論理演算子を使います。

  • &&(またはand
  • ||(またはor

次のように記述できます。


<c:if test="${age >= 18 && isMember}">
    入場できます
</c:if>

EL式では、andorという英語表記も使用可能です。

10. EL式で数値や文字列を結合する方法

10. EL式で数値や文字列を結合する方法
10. EL式で数値や文字列を結合する方法

EL式では+演算子を使って文字列や数値を結合することができます。


${"合計:" + total + "円"}

数値同士で+を使うと加算され、文字列が含まれると連結になります。型によって動作が異なるため注意が必要です。

まとめ

まとめ
まとめ

EL式の基本構文を振り返る

ここまで、JSPにおけるEL式の基本構文について詳しく見てきました。EL式は${}というシンプルな記法で、JSP内の値参照や条件判定を直感的に記述できる点が大きな特徴です。従来のスクリプトレットと比べると、Javaコードを直接書かずに画面表示を制御できるため、可読性が高く、保守性にも優れています。JSP初心者にとっても理解しやすく、Webアプリケーション開発の最初の一歩として非常に重要な要素です。

スコープと変数参照の重要性

EL式では、page、request、session、applicationという複数のスコープを意識することが欠かせません。スコープの検索順序を理解しておくことで、意図しない値が表示されるトラブルを防ぐことができます。また、pageScoperequestScopeなどを使ってスコープを明示的に指定すれば、複雑なJSP画面でも安全にデータを扱えます。JSPとサーブレットを連携させる際にも、このスコープの考え方は頻繁に登場します。

JavaBeansやコレクション操作

EL式はJavaBeansのプロパティアクセスにも強く、${user.name}のように自然な書き方でゲッターを呼び出せます。さらに、配列やリスト、Mapといったコレクションの要素取得も簡単に行えるため、実務レベルのWebアプリケーションでも十分に活用できます。これにより、JSP側のロジックがシンプルになり、HTMLに近い感覚で画面設計が可能になります。

条件判定と演算子の活用

empty演算子を使ったnullチェックや、比較演算子・論理演算子を組み合わせた条件判定は、EL式を使いこなすうえで欠かせません。特に入力チェックや表示制御の場面では、EL式とJSTLのc:ifタグを組み合わせることで、Javaコードを書かずに柔軟な条件分岐が実現できます。EL式は単なる値表示だけでなく、ロジック表現にも十分対応できることを理解しておくと、JSP開発の幅が広がります。

サンプルプログラムで理解を深める


<p>ようこそ、${user.name} さん</p>

<c:if test="${empty user.email}">
    <p>メールアドレスが未登録です</p>
</c:if>

<c:if test="${score >= 60}">
    <p>試験結果:合格</p>
</c:if>

上記のように、EL式を使うことで画面表示と条件判定を簡潔に記述できます。HTML構造を保ったままロジックを組み込める点は、JSPならではの強みと言えるでしょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「EL式って、最初はただの表示用だと思っていましたが、条件判定やコレクション操作までできるんですね。」

先生

「その通りです。EL式を理解すると、JSPの書き方が一気に整理されますよ。」

生徒

「スコープの順序も大事だと分かりました。意識せずに使うと、思わぬ値が出そうですね。」

先生

「良いところに気づきました。EL式は便利ですが、仕組みを理解して使うことが大切です。」

生徒

「これからJSPを書くときは、できるだけEL式とJSTLでシンプルに書いてみます!」

先生

「その姿勢が大事です。基礎をしっかり身につければ、実務でも必ず役立ちますよ。」

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